正義とは? アンパンマンと少林寺拳法 | 身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法

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我孫子道院 道院長のブログ

この春始まったNHK連続テレビ小説『アンパン』

漫画『アンパンマン』の原作者、やなせたかしさんとその妻 暢がモデルの朝ドラで、なかなか好評とのこと

 

そのやなせさんと少林寺拳法には意外なご縁がある

 

1963年に刊行された開祖の著書

カッパブックスの「秘伝 少林寺拳法」の挿絵は、

やなせたかしさんが担当

 

(開祖初の一般向けの著書 60刷を超える大ベストセラーに!)

 

(やなせたかしさんの挿絵)

 

やなせさんは四国 高知県の出身で

日中戦争にも出征した戦争経験者

 

そうした経験を踏まえ、やなせさんは

「正義は立場によって変わる」と考え、

「では絶対的な正義は何か?」と考えたときに「お腹をすかせた人に、パンの一切れを差し出す行為は絶対的に正しい」と考え、

アンパンマンという類のないヒーローを生み出したという

 

開祖もまた第二次世界大戦を体験し、
敗戦後の母国日本の荒廃を目の当たりにし、

祖国復興のために、人づくりによる国づくりを志し、
少林寺拳法を開創された

 

その開祖も「正義が独り歩きするのは怖い」と語り、

「正義は定義できないが、不正だったら定義できる。不正があるから正義の気持ちが生まれるのであって、正義とは感性、つまり正義感である」と教えている

 

開祖とやなせたかしさん、いずれも戦争体験者で、

「正義とは何か」を追求し、正義を重んじた人物でした

 

現代でも

ロシアとウクライナ、イスラエルとパレスチナ、いずれもそれぞれの国が、それぞれの正義のために戦っている

その他の紛争もそれぞれの正義を主張しているはず

盗人にも三分の理……

 

だから、ズルいこと、汚いこと、悪いことを許せないとする気持ち、「正義感」が重要で、同時に善悪を見極める理知も大事

 

そしてアンパンマンのように「罪を憎んで人を憎まず」の考え方も見習いたいところ

(行為・行動は否定しても、人格・存在は否定しない)

 

我々の信条にあるように

「正義を愛し、人道を重んじ、礼儀を正し、平和を守る真の勇者たることを期す」のが少林寺拳法の拳士です

 

この春も正義感を磨き上げていきましょう

 

総本山少林寺の最寄り駅、

香川県のJR多度津駅で見かけたアンパンマン列車

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『110』