開祖の著書に「少林寺拳法奥義」という本があるのはご存じだろうか?
教範や整体医法秘譜など、門外不出の本は別とすると、
開祖の著作の公刊物は、
カッパブックスの秘伝少林寺拳法
少林寺拳法 その思想と技法(日貿出版社)
少林寺拳法奥義(東京書店)
少林寺拳法入門(徳間書店)
ぐらいだったと記憶している
いずれも少林寺拳法の思想と技法、成り立ちなどを紹介している本なので、内容はかなり似通っているところがある
とくに、「少林寺拳法奥義」と「少林寺拳法入門」は、タイトルが、正反対なのに、中身は酷似しているのが面白い!?
それもそのはずで、「少林寺拳法入門」は、「少林寺拳法奥義」が底本で、その挿絵を抜いて、エピソードを足したとされる本だから(笑)
(ソースは、少林寺拳法五十年史)
というわけで、その「少林寺拳法奥義」には、「少林寺拳法入門」では、ごっそり省かれてしまったページがある
それは最後の章(?)の「演武系基本」の項
写真の通り、イラストで7つの構成の演武が紹介されている
このイラストには、元になる演武の写真が1カットずつ存在していて、その写真をもとにイラストが描き起こされたとのこと
じつは先日、いつもご指導いただいている某先生にそのことを教わって、そのもとになった写真を見せていただいたところ、「少林寺拳法奥義」に掲載されている演武のイラストと、寸分も違わぬカットだった!
ではなぜ某先生が、その写真をもっていたかというと、それは他ならぬ某先生ご自身が、その写真の演武を実演したご本人だったから!
先生曰く、
「写真を撮ってもらって、それをイラストに起こしたら、当然、管長先生(開祖のこと)ご自身が、チェックされるわけだよ。過去の同様のケースでは、かなり厳しくダメ出しされて、手直しされたって聞いていたので、自分もかなりドキドキしてたんだけど、自分たちの演武のページに関しては、一発でOKがもらえたんだって!!
いや~うれしかたね~。若かったから、すっかり鼻が高くなっちゃってね(笑)。
でも、ちょっとだけ自慢なんだ。はっはっはっは」
とのこと
たしかにそれはすごいことです
ワタシも帰宅してから、じっくり自分の蔵書の「少林寺拳法奥義」の件のページを読み返しました
「少林寺拳法入門」には載っていなくて、「少林寺拳法奥義」だけに載っているということは、
ひょっとすると、この演武こそ少林寺拳法の奥義なのか!
ということはさすがにないでしょうが(笑)、一冊手元に置いておいても、損はしない本だと思います
すでに絶版になっていますが、アマゾンで、けっこう手軽な値段で出てましたよ
本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『104』