携帯より連帯! 今年最初の課外授業 | 身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法

身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法

我孫子道院 道院長のブログ

26日の日曜日は、今年最初の武専課外授業を開催しました

(といっても、ワタシは場所を提供して、皆さんに声をかけただけですが)


今回は、4月に昇格考試を受験する門下生が4名いるので、彼らの課題になるように、基本からみっちり教えていただきました



身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法

主任講師は、すっかりおなじみのS先生

最初は、鉤手守法の再確認からお願いしたのですが、またまた「そうだったのか」という発見が!


いやいや勉強になりました


この武専課外授業は、決まったプログラムがあるわけでなく、参加者各位が、それぞれ日頃の疑問を持ち寄って、S先生にご指導を仰ぎながら、みんなで「ああでもない」「こうでもない」といいながら研鑽していくスタイルにしています


これがまた楽しくて、楽しくて……

恒例のティータイムをはさんだとはいえ、午後1時~6時まで、あっという間に時間が過ぎてしまいました


これだけ熱中できたのは、S先生の技法の高さと指導法の魅力はもちろんですが、その魅力に吸い寄せられて、普段なかなか交流できない、他の道院・支部からも先生や拳士が参集してくださり、一緒に修練できたからに他なりません



身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法

今回は、4道院・2支部からゲストの先生方をお迎えすることができました


開祖は、「(少林寺拳法の)ワザは、人集めの手段だ。エサなんだ」とおっしゃっていましたが、やはりそのエサであるワザと指導者が魅力的であればあるほど、いい人たちが集まってくる


皆さん、なかなかお忙しいので、他の道院まで足を運んで稽古するのは、本当に大変で、お声をかけてもお越しいただけなかった方も、何名かおられましたが、その一方で、今回は4名の方が我孫子道院に初めてお越しいただけました


こうした交流で法縁を深めることができたので、楽しく充実した時間が過ごせました


なんといっても、少林寺拳法の修練は、二人一組になって、75センチ~1メートルぐらいの間合いで、互いに技を掛け合って行います

この75センチ~1メートルという空間関係は、文化人類学や社会心理学ていうところの、ちょうど「個体距離」に当てはまります

「個体距離」は、人と人が一番親密な会話が成立する距離であり、コミュニケーションを深めるのに最適な距離ですから……


コミュニケーション能力は理屈で学べるものではありません


コミュニケーションで、相手に及ぼす影響は、

言葉が7%、声のトーンが38%、ボディランゲージが55%といわれているので、携帯やメール、インターネットにコミュニケーションを依存すればするほど、コミュニケーション能力は萎んでいきます……


しかし、困難な時代を生き抜くカギは、開祖がおっしゃる通り、コミュニケーション力が握っているのです


いわゆるロストジェネレーションが失った最大のものは、このコミュニケーション力といわれています


そのコミュニケーション能力を取り戻し、連帯する力を養うのに、少林寺拳法ほど適したものは他にないのではないでしょうか?


ワタシはそう信じているので、我孫子道院に多い、10代の若い拳士のためにも、定期的にこの武専課外授業を企画し、技術のスキルアップと、コミュニケーション能力を高める修行の機会にしていきたいと思います

(もちろん、自分自身のスキルアップも大きな目的であり、有志との交流を誰よりも楽しみにしているからやっているのですが……)


無縁社会とは無縁の、ご縁を大切にする日本を取り戻すためにも、少林寺拳法をもっともっと普及、推進していこうではありませんか


というわけで、暖かくなった頃に次の武専課外授業を開催したいと思っておりますので、S先生をはじめ、法縁有志の皆様、次回もお付き合いのほどなにとぞよろしくお願いします


本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『106』