昨日放映されたBS-TBSの開祖生誕100年記念特別番組「宗道臣-その愛と力」を観ました
開祖の少林寺拳法創始までの半生を、時系列的に紹介した、なかなかよくできた番組だったと思います
内容的には(ワタシにとって)既知の事柄ばかりでしたが、2011年の今を生きる者のひとりとして、一番心に響いたのは、
「見てみろ、お前たち 今のこの世の中 これでいいと思うのか」という開祖のメッセージでした
開祖は終戦後、一年間占領下の満州で暮らしたあと、祖国日本に帰国
でも夢にまで見た祖国は、敗戦直後の混乱期といえ、道義も人情も廃れ、お互いにいがみ合って、自分だけの幸せを願い、他人の不幸は見て見ぬふりをし、祖国の誇りも秩序もない、弱肉強食の修羅場だった
青少年の多くは、将来に対する希望を失い、大人たちは呆然自失……
といった有り様をみて、
「これではいけない。これからの半生を骨のある青少年の育成にささげよう」と決心されて、この道を説きはじめ、人造りによる国作りの新しい道を開創された(1947年 少林寺拳法を創始)
それから66年……
日本は未曾有の大震災の直後とはいえ、グローバル化の名の下に祖国の誇りも祖国愛もすっかり薄れ、最小のコストで最大のリターンを得ることだけ、つまり「楽して儲ける」ことが是とされ、責任者は責任をなすりつけあい、ツケは次世代の若者、孫子たちに全部なすりつけ!
弱者はすべて「自己責任」で片付けようとして手も貸さない……
かくして日本は、再び弱肉強食の醜い世界に逆戻りしてしまった
「こんな世の中、これでいいのか」と問われたら、「いいわけがない!!」と大声を大にして(?)いいたくならないだろうか
でも、開祖の教えのとおり、ひとりで叫んでみただけでは、世の中何も変わらない
まず一人ひとりが強く、賢くなる
賢くならなければ、「儲かるなら、卑怯でも、ずるくても、汚くてもOK」という連中に、あの手この手ではぐらかされてしまうからだ
そのうえで同志を募って連帯し、発言力を増していく
最大の敵は無関心
そして「無能な上官は敵より怖い」
弱い人はおぶってでも助ける
不器用な人ほど手をかけて教える
それが開祖が創り、遺してくれた、少林寺拳法ならではの世界
いまこそこうした考え方が必須であり、この世界を広げるために仲間と指導者がもっともっと増えて欲しい
「正直者がバカを見ない世の中を造る」ための我々の運動は、ここから再スタートのつもりで、褌を締めてかかる必要があるのではないだろうか
やるぞ~ やらねば!!
「宗道臣-その愛と力」の番組を観て、そんな気持ちになりました
◆おまけ◆
そうそう、「再び」といえば、じつは昨日もさいたまスーパーアリーナに出かけ、またまたあの人のステージを観てきました
昨日は今年の4月16日にスタートしたこのツアーの最終日(全国16箇所計33日)
東日本大震災を受けてのこのツアー、特別なものだったと思います
ワタシもさまざまなメッセージを受け取りましたし、
音楽の力で強くなれることも実感できました
今回“刺さった”一曲を強いてあげるとすれば、やはり「僕と彼女と週末に」
とくに
「売れるものならどんなものでも売る
それを支える欲望
恐れを知らぬうぬぼれた人は
宇宙の力を悪魔に変えた
君を守りたい ただひとりの
君を守りたい この手で」
という部分でしょうか
ちょっとベタかもしれませんが、開祖の番組とあわせて“やる気”にさせてもらえました
ワタシもワタシのやり方で、メッセージと強さを伝えていくことにいたします
ありがとう!!
本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『107』