ホットスポット問題と護身術 | 身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法

身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法

我孫子道院 道院長のブログ

ご存知の方も多いかもしれませんが、
福島第一原発事故の影響で、我孫子市内でも高い放射線が観測され、
いわゆる柏、松戸、流山、三郷を中心としたホットスポットになっているようです
http://www.nnistar.com/gmap/fukushima.html

何の因果か、市内は運動会シーズンですが、
この状況下で、屋外の活動は極力控えたほうがよろしいかと……
運動会を中止にすべき、とまでは言いませんが、その練習を減らしたり、素手や裸足で地面に触れないようにするとか

(放射線量が高いということは、福島から飛んできた放射性物質がこのエリアに落ちて、地面や樹木に付着しているということですから)

体育やクラブ活動は屋内に限定するとか、食べ物の産地を吟味するとか、帰宅したらすぐにシャワーを浴びるとか、いろいろやれることはあると思います

もちろん「健康には問題ない」という意見がある事は存じていますし、
逆に「チェルノブイリより深刻な状態」という声があるのも知っています

もとより、ワタシも専門家ではありません

しかし、
『超音速戦闘機とUFO、夜鷹と幽霊、原発と永久機関、医者と祈祷師など、どこかに現実とオカルトとの境目があるはずだが、それを見極めるのは、いちいちの専門知識ではなく高度な見識だ、まともな感性と言ってもいいだろう。今の原発の真実を探るのに専門知識は要らない。嘘と本当を嗅ぎわけられれば』(MH先生のツイッターより)という意見に、ワタシも100%同意します


ワタシたちが学んでいる少林寺拳法は護身術であり、護身術の要諦は、『危険に近づかない』ことにあります


今回の原発事故は人類にとって未経験である以上、何が最適解かは、どこの誰にもわかりません!

こうした場合、まずは間合いを広げておくこと、つまり安全マージンを多めに確保することが肝要ではないでしょうか


川っペリで、小さな子どもが遊んでいたら、水に落ちるかどうかはわからないけど、「危ないから、もっとこっちで遊びな!」というのと同じです


また少林寺拳法の力愛不二の教えにある、「力」には、「理知」も含まれています

「知りたくない」「知ってどうする」「専門家に任せて……」ではなく、一人ひとりが関心をもって、自分の感性にしたがい、行動に反映していこうではありませんか

(行政が後手後手なのは、この2ヶ月間の対応を見れば明らかですし、第一長年「原発は安全です」と言い続けた結果がこの有様! 「メルトダウンもありえない」といっていたのに……なのですから、「ただちに健康には影響がない」といわれても、説得力はありません)


とにかく、人の生命、健康に関わる問題に対し、「無関心」というのは、許されないはずです



「影響があるのかないのかわからないんだったら、今までどおりでいいじゃねえか」という発言も良く聞かれるが、それは思考停止宣言以外の何ものでもない


「正しい」とは、「一度止まる」と書くことをお忘れなく!


ちなみに、5月17日には、柏、松戸、流山、野田、鎌ヶ谷、我孫子の6市合同で、千葉県に対し、ホットスポット問題についての調査、指導の要望書も提出されました


ホットスポットエリアでは、表土の除去も必要という意見もあるぐらいですので、アスファルトの上ならともかく、園庭や校庭で遊ばせるのはリスキーなのではと、個人的には思っております


とくに子どもや若者は、大人の何倍も放射能の影響を受けやすいので、用心にこしたことはないはず

(それも、今年の道院の宗道臣デーの活動を屋内にした理由のひとつです)


あくまで私見ですので、その当否のご判断は各位に委ねますが、一応、思うところをお伝えさせていただきます