【オールドノリタケ】オールドノリタケとは、現在のノリタケカンパニー前の江戸時代に森村市左衛門が日本の国力が弱くなっていくのを危惧して外貨を稼ぐ方法として、当時アメリカで人気の高い陶磁器を森村組として輸出した陶磁器で、森村組は、売れるために市場調査と技術の追求をして、ヨーロッパに技術者を派遣するなど研究を続けた陶磁器です。

「鬼滅の刃」の時代設定が大正時代と考えらるので、竈門炭治郎も森村組の陶磁器を愛したのではないかと勝手に思っています。
オールドノリタケは、明治から海外に輸出されて外貨を稼いだいた日本の輸出品なのですが1970年ごろまでは全く注目されませんでした。

しかし、アメリカの陶磁研究家ハワード コトラー氏により世界に紹介されてから一気に世界的に注目され、世界中でオールドノリタケコレクターが増えました。輸出品なので日本に買い戻しというか逆輸入品になります。オールドノリタケの魅力は製作された時期により異なり、明治時代に近代化されていく文化を感じさせる日の出マークの陶磁器、

 

近代化に伴いゴージャスさを表現したリーフマークの陶磁器、それとデコ作品すなわちアールデコ作品です。アールデコとはご存知の通り1925年にパリで開かれた現代装飾産業美術国際博覧会(アール・デコ展)にちなんで名づけられた装飾様式で、キュビズムや東洋美術など幾多の芸術的要素を取り入れた機能美に満ちたデザイン様式のことであります。特に海外でも人気の高い描かれたアールデコのすばらしさは、説明出来ないほどでオールドノリタケを世界に紹介したメリカの陶磁研究家ハワード コトラー氏もオールドノリタケのアールデコの作品に魅せられて収集したとのことです。

また、ドラゴンシリーズのオールドノリタケは、盛り上げという技法が用いられていますが、moriage という英語にもなっているのは面白い話で「オールドノリタケと国産アンティークコレクターズガイド」の42頁で紹介されています。また、名古屋のノリタケカンパニーの近くの主税町(チカラマチ)工場で製作された陶磁器も独特のデザインであり人気があります。オールドノリタケは、裏のマークから製作された時代がわかるのも魅力の一つです。

名古屋駅近くにあるノリタケカンパニーのノリタケの森に行くとオールドノリタケが展示されています。オールドノリタケというか陶磁器の昔のモノは職人の巧みな技術を感じられるのが魅力でHandpaintedとマークに記されているのを見ているだけで素晴らしさの歴史を感じます。