私がオールドノリタケを取り扱うようになったのは、オールドノリタケの魅力のすばらしさに魅せられたためです。
オールドノリタケは、明治から海外に輸出されて外貨を稼いだいた日本の輸出品なのですが1970年ごろまでは全く注目されませんでした。
しかし、アメリカの陶磁研究家ハワード コトラー氏により世界に紹介されてから一気に世界的に注目されました。
その注目された歴史が浅いことから偽物が少ないのも魅力の一つです。
また、バックスタンプから製作された年代が確認出来るのもまた魅力です。
私が特に魅力を感じるバックスタンプは、MAPLEマークの明治時代のハンドペイントのゴールドを扱った作品です。
金が高騰している現在ではかなり高価になってきているのではないでしょうか(笑)?
ゴールドを扱っているためにゴージャス感があり、100年近い歴史的な価値もあり使用するよりインテリアとして飾るモノと感じています。

もう一つの魅力は、当然デコ作品すなわちアールデコ作品です。
アールデコとはご存知の通り1925年にパリで開かれた現代装飾産業美術国際博覧会(アール・デコ展)にちなんで名づけられた装飾様式で、キュビズムや東洋美術など幾多の芸術的要素を取り入れた機能美に満ちたデザイン様式のことであります。

描かれたアールデコのすばらしさは、説明出来ないほどでオールドノリタケを世界に紹介したメリカの陶磁研究家ハワード コトラー氏もオールドノリタケのアールデコの作品に魅せられて収集したとのことです。

また、日本ではアールデコ作品であればオールドノリタケが有名なのですが、欧米ではクラリス・クリフ(アールデコの生みの親)も有名で彼女の作品もオールドノリタケの作品に非常に似ており、どうもオールドノリタケはクラリス・クリフの作品を真似したのでは無いかと言われています。
クラリス・クリフは、欧米では人気があり現在ではWEDGWOODに吸収されたようです。
そのWEDGWOODは、2015年7月、フィンランド企業、フィスカースに買収され、ロイヤルドルトン、ロイヤルアルバートと共にWWRDグループホールディングスの一員となっています。