知ってるんだ。誰も私のせいだと思ってない事を。逝ってしまったあの人も恨んでなんていないって。
でもあの時それを話してくれたあの人になぜ私は重く受け止めれなかったのだろう。
あの時あぁしていれば、もっとこうしていればという事柄が頭の中に連呼する。私のせいであの人は逝ってしまった。
あなたの遺影を1人見ながら涙がこれでもかというほど溢れ出てきた時、口から零れた言葉たちは感謝とひたすら何度も口から発せられる謝罪だった。ありがとう。ごめん。ごめんね。何も返せていない。ごめんね。ごめんなさい。ごめんなさい。
あの日を忘れられない。
私の中に釘の様に刺さり、それこそが自戒なんだと叫ぶ。

あの人を亡くしてから4年。あの人が逝ってしまって自分が許せなかったこの4年間。隣人への人への愛が溢れたあの人を救えなかった事実。自分の人生全て使っても償えない。

もうそんな後悔をしたくない。

まずはあの人が生きた様に隣人を、人を愛していこう。

あの人が逝ってしまう前に発した

「損をしてでも人間らしく生きなさい。騙されても、裏切られても人を愛しなさい。人を赦しなさい。人とは本来そういうものなのだから。」

その様に生きてきたあなたは本当にたくさんの人に囲まれて旅立って行きましたね。涙の音響くほどにあなたとの別れを惜しむ人が集まってくれましたね。各々が涙を流し、口々にあなたが愛してくれた想い出を話していましたね。

あなたは愛に生きた人でした。
あなたは人の為に自分を犠牲にしている感覚すらなかったでしょう。
なぜそこまでしてくれるのか理解できなかった時も確かにあった。年を重ねるごとに、人を愛するとはこういう事だったのかとわかる様になってきた。
あなたの様に生きたい。あなたの様な人を亡くさないために。