「こどもの権利と新型コロナ」という絵本を、昨年発刊された長瀬正子先生のお話を聞きました。

 

こどもが持つ、「聴かれる権利」という内容が印象的でした。

子どもの未来や夢、そのために何をするか、何が必要かを考えることも大事なのだけれど、子どもの「今、ここ」の気もちを大切に扱ってあげることも、とっても大事、だという言葉。そうだな~と、思いました。

 

この絵本も含め、他にも先生が紹介されている絵本のいろいろをこちらで見れますよ。

とっても素敵なサイトだし、役立つと思います。

 

長瀬正子先生の「ちいさなとびら」

 

私はつい、「今ここ」より、少し先のことを見て、心をアップダウンさせがちです。

 

未来の方が「今ここ」より大事な気がして、未来のために、「今ここ」は我慢しないといけないような気がして、今の自分の本当の気もちを、置き去りにしたりすることが、ちょくちょくあるんです。

 

こどもの権利の中の、気もちを「聴かれる権利」って、大人も大事にしたいですよね。

自分の気持ちを自分に聴くっていうのもそうだし、人に、安心できる場で、聴いてもらうっていうことも必要。

 

人に、聴いてもらって、ようやく初めて自分で気が付いたりして。

案外、自分では気づいてなくて、なんとなく、何かが胸につかえているような、もやもやしたものはあるんだけど、ことばにまではなってない

みたいな気持ち、結構ありませんか?

 

別に、無理に出す必要はないんですけど、出してみると、以外に、その時の自分が欲しかったもの、本当のニーズに気がついて、次の行動が出しやすくなったり、人との関係が良い方に向かったりして。

 

気持ちはサイン

気持ちを知ろうとすることは、本当のニーズを知ろうとすること

 

子どもたちも、親、先生、支援者、会社の社長さんも、みんな、気持ちに目をむける時間や、気持ちを聴いてもらう場が、持てるといいなと思います。

 

ただ、気持ちって大事なものだから、出すのも慎重になりますよね。

 

言っても分かってもらえない、間違って受けとられたらどうしよう。

 

怒られたり、心配されたり、ダメな奴って思われたりするのが心配。

 

相談したときに、「よくきたね」「よく話してくれたね」と言ってくれたら、その先が伝えやすくなる気がします。


社会的擁護のこどもや若者を支援する活動に、長年取り組んでおられる長瀬先生。

お話の中で、子どもと貧困の問題にも触れ、怒られていたお姿も、国際ソーシャルワーク連盟のソーシャルワークの定義を出されていたのも、ムネアツでした。

 

ありがとうございました!