ワイン王国、山梨県甲州市は、
150年前からワイン造りが行われていたそうです。
41のワイナリーがあって、
日本ワインの生産量は、日本一です。
日本ワインについては、以前投稿した、
『日本のワイン、ではなく、日本ワイン。』を見てください。
住宅街の一角に、
民家を改造したような小さなワイナリーがあります。
できてまだ10年にも満たない、社員が6人のワイナリーで、
当初は樽10本から始めたといいます。
日本の、できたばかりの、まったく無名の小さなワイナリーから、
世界最優秀ソムリエのジェラール バッセが、
“ユニークでセンセーショナル”と称賛したワインが生み出されました。
規模といい、歴史といい、
世界を驚かすに足る出来事でした。
そこの醸造責任者が、斎藤まゆという女性です。

NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』のカメラは、
その奇跡ともいえる小さなワイナリーのワイン造りを追いました。
![]()
8月半ば、
ブドウの熟度をあげる仕上げの時期だといいます。
多くのワイナリーは、ブドウの栽培を、専属の栽培農家に頼んでいるといいますが、
斎藤さんのワイナリーは、
一貫して、自分たちの手で行っています。
社長も交え、棚のブドウの葉を、丹念に落としていきます。
風通しと日当たりをよくし、熟度をあげるためだそうです。
葉は、軸ごとむしり取るのか一般的だといいますが、
斎藤さんは、葉だけを切り取ります。
軸を残し、その養分を果実へ向かわせるためです。
葉の剪定がおわると、
今度は、ブドウの房を切り落とし始めました。
数を調整することで、残ったブドウに、
甘みと香りを凝縮させるためだそうです。
気前良く、
半分は切り落としてしまいました。
貧乏性のアル中ル氏には、
何とももったいないとしかいいようのない光景ですが、
斎藤さんはこういいます。
― それをやらないことの方が、もったいない。
おいしいワインが造れないなら、やらない方がもったいない。
そこで切り残して、いいブドウになるなら…