静岡県を流れる南アルプスを源流とする瀬戸川。
お茶の品評会にも使われる水質の良さを誇るといいます。
そのきれいでおいしい水で酒造りをする志太泉(しだいずみ)酒造の名前は、
この水を求めて川ぎわに酒蔵を建てた初代創業者が、
「志太く泉のように沸き立つ酒を造りたい」
という願いを込めて命名したといいます。
志太泉酒造では、瀬戸川の水を仕込みに使いますが、
なんと、無ろ過でそのまま使っているそうです。
それだけきれいな水ということです。
J-COMテレビ「石ちゃんのSAKE旅 」で石ちゃん(石塚英彦さん)が訪れた時は、
ちょうどお酒を搾ったばかりの時で、その搾りたてを飲ませてもらうことができました。
搾ったばかりのお酒は、一般的にアルコールがとがっていて、荒々しい味といわれます。
そのため、ほとんどの酒蔵は、1~2ヶ月寝かせてから出荷しているのですが、
志太泉酒造で搾ったばかりのお酒を飲んだ石ちゃんは、
ピリピリ来るようだが、優しい、といいました。
ピリピリするのは、まだ炭酸が残っているからだといいます。
とんがっていない、産まれたてでもやさしいお酒。
それが石ちゃんのファーストインプレッションでした。
志太泉酒造のお酒の特徴は、
クセのない口当たりと、ほのかな甘みということですが、
それは、瀬戸川の軟水が醸すお酒だからといえます。
一般に、日本酒には、硬水のほうが適しているといわれます。
硬水にはミネラル分が多く、それが酵母のエサになり、
またお酒を腐りにくくするので、
昔から酒造りに重宝されてきたといいます。
硬水の灘の宮水は有名ですが、
京都の伏見はやや硬めの軟水です。
昔から、技術を凝らして、
軟水で酒造りをしてきたのは、
軟水のお酒の口当たりのやわらかさが、
和食のいろいろな料理と相性が良かったからと思われます。
そして技術がより発達してきて、
多くの軟水のお酒が造られるようになりました。
番組によれば、
硬水で造られた酒は、コクのあるしっかりした味になるとのことです。
当ブログでで紹介したものに、
『”止まった時計でいろ”が家訓の酒造メーカー』の灘の剣菱酒造。
『日本酒度、(+)10の酒』は、灘の宮水よりも高い、日本で1,2を争う硬度の松岡醸造。
『「プリンセス・ミチコ」というお酒があるそうです。』で紹介した南部美人や、
『「日本酒業界に一石を投じる酒」― どんな酒じゃろ。』の「風の森」、
などがあります。
軟水のお酒は、やわらかく、スッキリした味になります。
『水の都、酒の都、京都』、
『日本酒”醸し人 九平次” ― まるで白ワイン、だそうです。』、
『日本一古い酒蔵。庭に、でっかい盆栽?』の郷の誉、
梵の『世界40ヶ国以上で飲まれている酒』、
などで紹介していますので、見てください。
硬水のお酒(番組より)
福寿
剣菱
風の森
南部美人
彦一
軟水のお酒
九平治
八仙
澤屋 まつもと
郷の誉
梵
