もうすぐ今年も終わります。
お正月になると、オセチに雑煮、3日もするといい加減飽きてくるのですが、
今はあまりこだわらずに、いろいろ美味しいものを食べているようです。
2014年の1月に、
『「祝い箸」と「お屠蘇」、こんな意味があったとは!』
を投稿しましたが、今回はお雑煮に使う箸について。
最近の家では、特別な雑煮箸を用意しているかどうかわかりませんが、
もともとは普段使い用ではなく、太い箸を用意したそうです。
大学の教授(今も同職にあるかどうかはわかりません。)加藤秀俊氏の『一年諸事雑記帳』という本によると、
正月に雑煮を食べる習慣は、足利将軍の時代に始まったそうです。
なんでも、後醍醐天皇(歴史好きにはたまらない名前です。)の曽孫にあたる皇子が、
元日(旧暦ですから、今とはかなり季節感が違ってると思います。)に雑煮を食べたところ、
それまでにあった面倒なことが解消されたんだそうで、
その時皇子に随行していた豪族たちが、雑煮を新年の祝膳にしたことが始まりとのことです。
時代はちょっとだけ下って、7代目の足利将軍が、正月に雑煮を食べていたところ、箸が折れちゃったそうなんです。
不吉なことの予兆かも、と思っていたら、その年の秋に落馬して亡くなってしましたそうです。
それ以来、折れないように太い箸を用いるようになったのが、祝い箸の起源なんだそうです。
*お正月料理の一品に、数の子はぜひあってほしいものの一つですが、なんといっても高い。
そこで安い数の子を探す、でもまずいのはいや。
そんな方にピッタリなのが、「訳あり」数の子。
製造段階でどうしても「折れ」たり「割れ」たりしてしまうのですが、それらをを商品化したもので、当然味は同じです。