もの作りについて | ソファ職人 小谷清二のブログ

ソファ職人 小谷清二のブログ

ソファーのフレームから仕上がりまで大阪の自社工場で製造直売をしています。

最近忙しくて全然更新できてませんでした(-_-;)

この前、中学の時の友達と久しぶりに話しました。

彼女は歌手を目指していて今も日々レッスンに励んでいます。

毎日がむしゃらに頑張っていても、理想と現実の違いに少し心が折れ、

いつの間にか、周りに飲み込まれている自分が嫌になったそうです。

『自分が歌いたい歌はこんなんじゃない』と思いながら日々を過ごしていました。

彼女が歌手を目指したのは、自分が歌う事で傷ついて落ち込んでいる人や、

歌を聞いてくれている人にその一瞬だけでも元気を与えたいとゆう思いでした。

現実とは中々うまくいくものでもなく彼女の意思とは反した日々の連続でした。

そんな日々を過ごしている間に、周りに流されている自分が当たり前になり、

妥協する日々を過ごしていたそうです。

周りが求める歌を歌っていればいいと・・・

でも、彼女は今自分の目指した道をもう一度見つめ直し、自分は誰に何を伝えた

いのか考え、悩み前え進んでいます。

彼女は僕にこう言いました。

『誰かのためにってのは、自分がまずがむしゃらに突っ走らないと誰もその背中を

良いって思ってくれない。自分を信じて自分の力を頼れるくらいにならないと』

僕には、その言葉がすごく胸に突き刺さりました。

僕はソファーを作る職人ですが、もの作りとゆうジャンルはおなじだと思います。

誰かに何かを伝えたい、そんな気持ちは同じです。

僕の話になるのですが、なぜ僕がソファー職人になったか少しお話します。

僕が高校生だった時、たまたま父の手伝いでソファーの配達を手伝った時の事で

す。お客様の家にソファーを納品し終わった時にお客様から『有難うございます。』

凄くうれしそうな笑顔で言ってくれました。

僕は、もともとこの仕事をしたくありませんでした。

なぜかとゆうと、幼いころ仕事ばかりで父とあまり遊んだ記憶が無く、自分はこんな

思いを将来自分の子供にさせたくないと思っていたからです。

ですが、その時のお客様の『有難うございます。』たった一言ですが、僕にはその

言葉をかけて頂いていた父の背中すごく大きく見えました。

自分も誰かに喜んでもらえるものを作りたいと・・・

誰かに何かを伝えるって事は、並大抵のことではありません。

でも、彼女が言ったようにまずは自分ががむしゃらに走らないとだめだと思いま

す。

ひとりでも多くの人に喜んで頂けるように日々努力です。

そして、改めて考え直せる時間をくれた彼女にも感謝しています。

人は今まで出会った人の数だけ、沢山の事を学ばせてもらっていると思います。

だからこそ、感謝の気持ちを忘れず日々努力をしないといけません。

気持ちを込めて作ったものは人の心に伝わると思います。

少しでも多くの人を笑顔にできるように頑張りたいと思います。