これは私がノートにメモして先生に見せるものに似ていた
そして先生に話す内容に似ていた
もう一人の俺が首を絞めてくる 今日も息が苦しい
”そいつ”は夜になると現れるんだ もがき苦しむだけの毎日
お前と同じで俺もたまに 生きるのをやめたくなるよ
俺は孤独で 全てがなくなればいいと思う事もあるよ
俺は惨めだ
”助けて”という言葉は どうやって誰かに伝えればいい？ 教えて
俺という所は”私”。
”お前”という所は自死した親戚。
書き殴った私のメモを先生は真剣に読むんだ
言葉に出せないから。
そして、先生は医師らしからぬ涙目になるんだ。
傷が増える私
「惨めな生き方だ」
「私は死にたい」
「何度、ベランダや橋から飛び降りようとしても失敗するんだ」
こんな言葉を下っ足らずな声で
聞き取れないようなかすかすな声で
何度も先生に訴えてた。
そしたら、薬が強いのを出された。
”死にたい”と思ってても
”生きたい”と思う私もいる
それを先生がくみ取ってくれた。
喜ばしいものなのか
私には分からない。
でも、私はまだ 生きてる
自死した親戚を思い出しながら
自分と重ねながら
まだ生きてる。
