今朝、甥っ子たちが 花を持って学校に行きました
65年前の今日、大雨で川は氾濫し 私たちが住む町が跡形もなく流された (7.18水害)
当時は テレビがない家庭がほとんどで 危険を知らせる町内放送もなく
小学校3年生の父は学校へ行く準備中、家もろとも真っ黒な濁流に飲み込まれてしまいました
末っ子で1番小さかった父は降りしきる大雨と激しい濁流の中、家族と離れ離れになり
たった一人 海まで流されてしまいました
誕生日の二日前、父が8歳の時の出来事です
昭和28年、当時は ボランティアも 自衛隊もなく
現場は悲惨な状態が続き 復興するまで多くの時間が掛ったそうです
7月の学校行事と言えば 私たちの町ではこの水害の慰霊祭です(当時 小学校は校舎全部流失)
(本日 PM6:30~7:00 NHK総合和歌山 あすのWA! で慰霊祭の模様が放送されます)
この水害で 713人死亡、行方不明者411人、我が町内では129人(内小学生が20人)が亡くなりました
父の小学校の卒業アルバムを見ると亡くなった同級生が小学三年生の姿で載っています
そんな父は今回の大雨の様子がテレビ映し出されると 私たちとは違う思いで見ています
実際に身をもって体験しないとなかなか実感するのが難しいかもしれないけど
空の下で生きている限り、 地の上で生きている限り
自然災害は他人ごとではなく いつ自分の身に起こるか分かりません
父の足には今も水害で流された時の傷が残っています
8歳の少年が 何故 助かったのか・・・
運か ただの偶然か 分からないけど よかったら読んでね
↓
※ 追 記 ※
NHK総合和歌山 あすのWA! で慰霊祭の模様を家族で見ました
我が県にとって戦後最大の自然災害
まさに我が町!父 食い入るように画面を見ていましたが
登場した生き延びた人やインタビューされてる人が知り合いで
〇〇さんや! 〇ちゃんや!父そっちに気持ち持っていかれてたわヽ( ´Д` ;)
画像で見る機会ってなかなか無いし 父もその家族も被災者で・・・ 不思議な気持ちで見ました