トリックPK
2010年のJリーグ開幕戦、広島vs清水
PKを得た広島は、槙野智章がボールをセットします。
いつものように、ゴールを背にし、構える槙野。
しかし、佐藤寿人がするりと出てきてボールを蹴ります。
意表をつかれた清水GK西部はボールを止めることができず、
広島が前代未聞のトリックPKを決めました。
ところが、試合から数日後。
日本サッカー協会は、このプレーがルールに違反するとの見解を示しました。
試合結果については変更しないものの、審判団に対して処分を課すとのことです。
このプレーに該当するルールとは、
競技規則第14条にある、
「主審はキッカーが特定されていることを確認しなければならない」
というものです。
そして、サッカー協会の見解では、
槙野がボールをセットした時点で、槙野がキッカーだと特定されうる。
ということです。
しかし果たしてそれは正しいのでしょうか。
そもそも、何をもってキッカーを特定したと言えるのでしょう。
協会の言うように、ボールをセットしたことをもって特定されるのか、
それとも、槙野がペナルティエリアを出て、佐藤が入った時点で、
キッカーは佐藤に特定されたと言えるのか。
また競技規則には、「PKが行われる前に」確認しなければならないとあります。
これも、どの時点で「PKが行われた」とするのかが判然としません。
主審が笛を吹いた瞬間なのか、ボールが蹴られた瞬間なのか。
つまり、今回の一件で一番問題なのは、
意表をついて相手を欺こうとした広島でも、
それをゴールと認めた審判でも、
数日後にそのプレーを違反だと見做した協会でもなく、
ルールの記載が曖昧で、色んな解釈が成り立ってしまうということ。
そこにあると思います。
競技規則にはこのような記載もあります。
「相手競技者を混乱させるためにフェイントを用いてPKを行うことは、
サッカーの一部であり、認められる。
しかしながら、それが反スポーツ的行為であると主審が判断した場合は、
それを行った競技者は警告されなければならない」
今回の件は、
果たしてサッカーの一部なのか、反スポーツ的行為なのか。
僕の見解を書きます。
まず、キッカーの特定については、
ボールをセットした者が蹴らなければならないとは思いません。
槙野がエリアを出て、佐藤が入った時点で、
佐藤と特定されたものと考えます。
続いて、PKが行われる瞬間とは、ボールが蹴られた瞬間と考えます。
これは自分がサッカーをしていて、
感覚的にそう思うことです。
理由をつけるならば、
例えば、フリーキックは笛が鳴らずとも蹴ることができます。
(一旦審判が笛で時間を区切れば、再開の笛が鳴りますが)
そういう場合にはボールが蹴られた時点で「フリーキックが行われた」と言える、
というかそこでしか判断できないと思うのです。
PKも同じだと思います。(笛は必ず鳴りますが)
つまり今回のプレーについては、
当然ゴールと認められると思います。
そして、このような遊び心を持って常識を覆すプレー。
大好きです。
数年前にアーセナルのアンリが、
PKを蹴ると見せかけてボールをチョンとずらして、
それを後ろから走ってきたピレスがシュート。
というプレーがありました。
これは失敗に終わりましたが、これも素晴らしいアイデアだと思います。
これらは、間違いなくサッカーの一部だと、僕は考えます。
それと、今回の件で、
「totoが外れた」や「清水が勝ちを逃した」
という声が聞かれますが、
例えこのプレーがその場で認められなかったとしても、
それに対する措置は、
「PKのやり直し」となるのではないでしょうか。
もちろん、やり直したPKの成否は知る由もありませんが、
だからtotoや試合自体の結果も分かりません。
その意見は的を外れていると思いました。
まあ、最後にひとつだけ言えることは、
PKは普通に蹴るのが一番なんじゃないかってことですね。笑
おしまい。
はじめてみました
はじめてみました、アメブロ。
mixiとは違ったことを書いていきたいと思っております。
mixiには日記を。
こちらでは自分の考えることを。
特にサッカーのことと、読書のことを中心に。
まあ選評、書評になるのでしょうか。
ぼちぼち使い方を覚えながらがんばっていこうと思います。
おしまい。