この不況で新地のクラブなど高級店はつぶれるところも出て来た。

飲食店はのきなみ客を減らして、あっぷあっぷしている。

そんな中でも客を集めているのが「安くて旨い」立ち飲み屋である。



が、最近はそんな理由で「上のクラスの飲み屋」から落ちてきている客が増えたからか、客のマナーがなってないと感じることが多い。

「上のクラス」・・・つまり「普通の居酒屋」以上のレベルでは、客は店にもてなされるのが普通だ。

だから、そんな「普通の店」で育った客は、とにかく態度がデカイ。

注文の仕方も横柄だし、他の客を見る目もなんだか小馬鹿にしている感じ。



お前も今やここまで落ちてきてるんだぞw



と、いうことが理解できていない様子(^^;

その態度が一番に表れるのが、カウンターの使い方だ。

両手をカウンターにひろげて突き、ここはオレの場所だぞと言わんばかりに両脇を押しのける。

みんなも立ち飲み屋に行くことがあったら、そこをチェックするといい。

こういう立ち方をしているヤツは、いわゆる落ち武者サラリーマン。

落ちぶれているのに「オレは武士だ!」と威張ってるわけよww


ダークダックス


という隠語を聞いたことはないだろうか。

落ち武者連中のように両肘を張って自分のスペースを断固確保するのではなく、立ち飲み屋の流儀ではダークダックスの美しいコーラスのように、ナナメに立つのが正統なのである。

$こ~うんりゅ~すい
↑ダークダックスポジションの例

1.まず、カウンターから一歩離れて立ち、利き手と反対側の手をカウンターに突く。
2.その手を軸に半身になり、ナナメに立つ。
3.手の下におしぼり、その上にアテ、アテの上に酒を配置する。(写真は右利きの場合)


その場にいる客全員がこうすることで、狭いカウンターでも多くの飲み仲間が一杯を楽しめるってわけだ。

単純に言って、落ち武者一人分にダックスふたり、落ち武者ふたり分ならダックス5人が並べるんだよ?

つまり、これは自分だけが美味しい酒と肴にありつこうって言うんじゃなくて、他者をも思いやる・・・同じ暑い日に同じように汗だくになって働いた仲間にも美味しい酒と肴を味わってもらおうっていう精神なんだ。

そして互いに今日の苦労をねぎらい、笑いとばして語り合って、また明日のエネルギーに変えて行こうっていうこころなんだ。

飲み屋に行けばもてなされるのが当たり前で、自分以外の客は仕事の敵みたいな環境で生きて来た今やの落ち武者たちにはわからないかもしれないなぁ。


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