上の子どもの中学で知り合ったママ友の愚痴を、行事の間に聞いていた。
彼女の話は全方位に向かって悪意が向いているので、その時は聞いていて辛く、もう意識を飛ばしてしまったのだが、
今となって落ち着いてみると、なかなか面白い体験をした。
彼女が悪意を飛ばしていた範囲は、学校や彼女の夫なのだが、私もその登場人物、彼女の夫も含めて知っていて、むしろ彼女より好印象なのだけど、彼女に言わせるとみんな気がおかしいらしい。
そして彼女は彼らに虐げられている犠牲者。
彼らを正しい道に導こうとする救世主らしい。
彼女の話は主語がなく、誰がどうなのか全く理解できない。
そもそも私が聞いていることも彼女にとっては重要なのかどうか。
私の反応も気にせず、ずっと話している彼女。
さすがに先生が話し出した時に、私が注意したら黙ったけれど。
私も決して他人に好意的な人間ではなく、息子の療育関係者にも、上の子の学校関係者にも過度の期待は抱いていないというか。
ある意味、期間限定の人間関係であり、こちらにはかけがえのない替わりのない子どもでも、彼らにとっては取り替えのきく駒に過ぎない。
そう冷淡に思っているところもある。
だから彼らには彼らが出来る範囲の仕事をしてもらえればいいし、私が思う彼らの仕事以上の好意を見せてくれたらそれはありがたいけど、それは期待していない。
彼女は他人が好きで、周りに期待しすぎなのではないだろうか。
だからこんなにぐちぐちと、文句を垂れ流しているのではないか。
そばで聞いている私の反応も気にしないで。
全く彼女に共感せず、ラジオのように聞いていたのだが、聞きながらも思うことがあって、
彼女の子どものトラブル。
詳しく話を聞けばまた違うのかもしれないが、
彼女の子どもが発端となっていて。
私がどうしてお子さんはそんなことをしたの?
と聞いたら、彼女びっくりした顔で、
だってうちの子はそういう子なんだから、
仕方がないじゃない。
相手の親も、そのセリフが許されるなら、
うちの子はそういう子なんだから仕方がない。
そう返したいだろうに、
原因を作った自分の子は仕方がなくて、
やり返した相手の子は責任がある。
確かに相手は多数だったし、今の彼女の子が置かれている状況を鑑みれば、相手の子たちを恨む気持ちも分かるけど。
彼女の自分の子どもを守ろうとする棘は、周りの子どもたちや親も傷つけている。
家に謝りに来た親子、担任、校長、教育委員会。
彼女によると、相手の子どもは乱暴で今までも他の子どもとトラブルになっているらしい。
そして次の被害者が我が子。
そう言いたいのだろうけど。
私は相手の子も親も知らないし、
こういう
あの子は前から乱暴な子で、
だからうちの子は悪くない。
そう人に話すのはずるいなと思う。
私に先入観を植え付けようとしているのだろうけど、
前にも相手の子は他の子どもとトラブルになったとか、だから相手の子が問題児で自分の子は悪くないとか、
そういう話し方は、嫌だなと思う。
うちの子はそういう子だから、仕方がない。
でも相手の子は許さない。
学校に対しても、
こうこうしてくれないと子どもは学校へは行かせられない。
そういう主張が激しかったが、
学校に行かないと困るのは誰なのか。
彼女の話はその視点が抜け落ちてきている。
彼女の子どもが学校に通わなくて、学校やクラスメイト、担任の先生、教育委員会、本気で困っていると思うのだろうか。
彼らも期間限定の仕事をしているだけであり、彼女の子どもの学年が代われば新たな教師が、たまにプリントを持ってくるくらいのことにしかならないのではないか。
学校がこうしてくれないと、
うちの子どもは通わせられない。
彼女の子どもの意思はそこにあるのだろうか。
ずっと家でゲームをしている子どもの意思は。
相手の子どもも謝っているのに、
これ以上なにを望むのか。
そういう態度が、ますます子どもを学校から遠くにしてしまうのではないだろうか。
なんかあつく書いてしまったけど。
結局、私は彼女に共感ができないけれど、深く彼女を理解できたら、また私の感情も変わるのかも知れない。
会いたくはないけど、
また彼女に会ったら続きを書くかも知れない。