前回の物語は→
〜前回のあらすじ〜
両親がイタリアに
離れて一人きりで
生活していた
はーるくん。
ある日
ひとりで絵本を
読んでいた
はーるくんの所へ
謎のメガネの女が突然現れ
「バカ坊っちゃん!メイドの
ションションです。」
と話しかけられ
びっくりして
泣き出した
はーるくん。
ションションに聞きました。
「なんで僕のところへ来たの?」
「バカ坊っちゃん、
私はあなたの
パパやママから
『まだまだおバカな坊や
はーるがイタリアへ
私たちと暮らすまで、
一人きりは心配です。
はーるが坊やになるまで
一緒にお世話して
暮らしてください!
いつか坊やになったら
イタリアに連れて来て
ください。』
お願いされました。」
とションションは答えました。
「嘘だ!僕はおバカな
坊やじゃないよ」
はーるくんは泣いて
怒り出しました。
「僕はずっと一人だったもん。」

エーン。エーン。
はーるくんは涙が溢れて
止まらなくなりました。
まるで涙の大洪水…。

ションションはそっと
はーるくんの手を握り
「もう一人じゃないですよ。」
言ったあと続けて
「バカ坊っちゃんの側には
私がいます。」
言いました。
手から手へ温かいものが
はーるくんに届きました。
初めて温もりを感じた
瞬間でした。
泣き止んだはーるくんは
「僕は一人じゃないの?」
はーるくんはぎゅっと手を
握り締めて聞きました。
ションションは
ニッコリ微笑んで
頷きました。
この時はーるくんの中に
今までにない感情が
芽生え始めている事は
まだ誰も気付きませんでした。
続く