山口県の旅~ ... 

神社仏閣教会巡りの神社286社目は光市の「冠天満宮」です。

 

 

 

「光市観光ガイド」より...

 

元々は、光井の地にあることから「光井天満宮」と称されていました。


道真公は学者の家系で幼少より学問に秀で長じて学徳高く文章(もんじょう)博士となられ、宇多天皇の御信任篤く右大臣に任じられましたが藤原氏のざん言により太宰権帥に左遷されました。


筑紫へ下向の際、風波をさけて今の光市の戸仲の浦に立ち寄られた時に、百姓の神太夫(じんだゆう)が手厚くもてなしたお礼として冠を脱いで神太夫に与えられました。


その後、神太夫も亡くなり30数年を経て承平4年(934年)10月7日の夜より三夜にわたって神太夫の長男の太郎次に夢中のご託宣があり、「東の山の梅の古木に今宵のうちに花を開かしめん、その地に社を建て冠を神体として祀るべし」太郎次隣家の人々と語らい尋ね見れば果たして梅花咲き満ちて春のようでありました。


この瑞祥(ずいしょう)を見ていよいよ神勅(しんちょく)なることを思い、承平5年(935年)4月23日神祠を営み、梅花を見た10月10日を祭日と定め氏神として崇め奉りました。


神社の後方の冠石はこの時の冠を収め奉ったところと伝えられています。