メレオロン(ジェイル)

師団長、のちキメラ=アント討伐隊。特質系能力者。
カメレオン型の蟻。女王の死後、自ら王となるべく東ゴルトーに旅出ったが、そこで偶然人間だった頃の記憶が戻り、メルエムに殺されたペギーが自身の里親であったことを思い出す。そこでメルエムへの復讐を果たす為、キメラ=アントを寝返ってゴンに接触、意気投合した後に王討伐隊に参加する。肩書きは師団長だが戦闘力は極めて弱く、彼曰くキメラアントの中で最下級の雑務兵クラス。元となった人間の性質を強く残しており、ゴン曰く「すごく人間臭い」性格。後述の能力の性質も相まって、人間関係に関してはかなりの慎重派であり、実際に目で見て話して確かめない限りは信頼を置くことができない。また喫煙者であるにも拘らず作戦当日まではリスク回避のために極力禁煙し、口に消臭剤を使用しておくなど、(命懸けなこともあるが)自身の領域に関してはかなり徹底している。
討伐作戦ではナックルを中心に各人とコンビを組んで数々の奇襲を成功させたが、最終的にを受け続けたユピーに能力と存在を見抜かれ、仲間の命の保障と引き換えに敗北した。
その後、ネテロとの戦いから帰還したメルエムの攻撃を受けて気絶、ナックルとともに人質に取られてしまうが、後に解放される。
透明能力(仮称)
自分を視認できなくする。感知されなくなるのは視覚だけで、音や足跡、円などでメレオロンを見つけることは可能である。実際、メレオロン自身が愛煙家でタバコの臭いが染み付いているため、ある程度嗅覚に優れる者ならば容易に発見できる。ラモットの洗礼が行われる前から使うことができた。
本人曰く「『円』を使えば容易に発見できる程度の能力」と相手に思わせ、本当の能力を隠すためのダミー能力。
神の不在証明(パーフェクトプラン)
呼吸を止めている間、自分の存在を気付かれない。気配や音、触った感触、匂い、円での感知など、メレオロンが発するあらゆるものが認識できない。メレオロンの体から離れた血などは確認できるため、居場所を特定することは可能。本人曰く「複数でレストランに行っても一人だけ水を出してもらえないような奴の究極形」。
感知できなくても触ることはできるので、流れ弾やあてずっぽうの攻撃にもダメージを受けてしまう(攻撃した側は神の不在証明が解除されない限りは、メレオロンに攻撃が当たった事が認識できないが)。なお、能力発動中に食らった攻撃で即死した場合、普通に考えれば死亡と同時に能力が解除されるのが妥当だが、作中のキメラ=アント討伐戦の最中ではメレオロンがメルエムに恨みを抱いていたため、死ねば強まる念で能力が解除されず、仲間からも「死んだのかどうかさえ分からない」可能性があった。
神の共犯者(かみのきょうはんしゃ)
メレオロンが手で触れている者にも「神の不在証明(パーフェクトプラン)」が連動する。存在が認識されなくなるだけでなく、その者が放った念能力(例・「天上不知唯我独損(ハコワレ) 」で具現化したポットクリン)も認識されなくなる。共犯者が呼吸を止めている必要は無い。そのため共犯者が声を発することもできる。他人には聞こえない。

 

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