今政権の横暴ぶりは目に余るものがある。露骨に権力を振りかざし、批判的な意見は全て封殺しようとする。到底、現代国家とは思えないほどの夜警ぶりである。
そして、無碍に革新的な言論にレッテル貼りをし、民族差別主義的で聴くに耐えぬ罵詈雑言を並べ立て声高に叫びまくる輩がいる。笑止千万である。
かといって、革新派は革新派で盲目的になり、外敵を排除し、対話を止め同じ言葉を繰り返し永田町で叫んでいるに他ならない。学者も、娑婆の人間が分からぬような専門語を使い、論理を捏ねくり回すのみである。
斯く言ううちに、権力はここまで日本を生きづらい国家にしてしまったではないか。
言論は叩きのめされ、知性の欠片もない感情的な言説が蔓延り、声の大きいもの、従順で忠実なものが肩で風を切りその辺に跋扈するような時代になってしまったのだ。
あそこまでの悲劇を経験しても尚、日本という国家はなにも反省せぬ、事勿れ、阿呆馬鹿垂れ国家なのである。
アジテートする気も起きない程の体たらくに、只々自分はファクトを積み上げていく他ないのかと思うと、馬鹿総理がファクトもなく叫べば事なく決まる事に、その云万倍も労力の要るファクトで対抗せねばならぬと思うと暗澹たる思いであるが、マァそれも仕方のない事だ。
叫ぶだけでも、論理を積み上げるだけでも成せないということを、今はそんな生温い状況でもないことを、肝に銘じたい。