playback, 2012 -国鉄の面影が残る房総を訪ねて- | 蒼きこだまのシルエット

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蒼柳こだまの写真日記やちょっとした日常所感、鉄道・交通の話など。
写真は保存車両をはじめとした鉄道写真や風景・スナップがメインです。
つまらんものですが、よろしくお願いいたします。

最近は保存車両記事より専らプレイバック記事ばかり。これにはいくつか理由がございまして。

まず、わ鐵を最後に前者のまとまったストックがないことが発覚してしまいまいました…。月末まで現状の変化が訪れないことも濃厚な中、どうしても薄い記事になりそうなので、現在構成を検討しています。

次に、予てから宣言していた「鉄道以外の撮り溜めてきた写真を現像し、別名義のTwitterやInstagramで1日1枚公開」ですが、現像のストックがまとまり、5月の始まりとともに実行に移しました。今後も続けていくために、こちらにも現像の時間を割きたいと思っております。さまざまな都合でこちらでの紹介は控えますが、合わせてお楽しみいただければ。

以上の理由で、特段現像せずに書き起こせる過去記事の方が捗ってしまうのです…などと。まあ、気ままにやっていきます。

 

さて、今回は千葉のお話。


2012年。内房線(姉ヶ崎〜木更津)と久留里線が100周年を迎えていました。後者に新車の足音が聞こえていたのも同時期。

キハ38+キハ37。昔ながらの異形式混結が見られたのも久留里線ならではでした。

この2形式は特殊な事由で誕生したこともあり、両数も少なく貴重な存在でした。久留里線で同時に見られるのもなんと特徴的だったことか。

こんな1枚も撮っていたそうです。今の撮影技術で撮り直したい…。でも、当時にしてはなかなかの写真ではないでしょうか。

キハ30はというと、イベントに登板していました。先の2形式と異なり、1960年代から房総のローカル輸送を支えてきた名車です。

キハ30にとって、千葉での最後の晴舞台だったのではないでしょうか。

なお、この日には183系も木更津に来ていました。

団体「リバイバルさざなみ」として運転。183系初導入列車の1つともあって、撮れたのはうれしい限り。
翌年から波動用車の置き換えが始まったことを踏まえると、貴重な機会に恵まれたのだな、と。こだま色に惹かれるのも無理はないですね。

その3ヶ月近く後のこと。

木更津派出。個性的な車両の中に見慣れない顔が。

後継のキハE130系が入線していました。こうして並ぶと、少し似ているところがあるかも…?踏襲しているわけではないと思いますが…。

この日はキハ30も運用に入っていました。しかし、上総亀山方…沿線に入らなかったこともあり、走っている姿を収めることは叶わず。

引退が近いという意味では見られることはありえるかもしれませんが、現役の国鉄一般色を目にするとは思いませんでした。振り返ると、首都圏色と合わせ、やはりキハ30にはお似合いの塗色ですね。

その次にやってきたのはキハ37+キハ38。久留里線新色はブラックフェイスを意識したかのような前面で、少々現代的に思えます。

久留里線にレンズを向けたのはこの日が最後でした。

その後は211系を記録。113系から211系への置き換えがまさか平成後期でも見られるとは。しかし、結局は209系までのつなぎで、まともに記録できたのはこれっきりでした。

久留里線は同年12月にキハE130系に統一。置き換えられた旧型車両は半数近くが水島臨海鉄道で新たな役割を担っているほか、2両はいすみ鉄道の沿線で保存されています。そのうちうかがいたいですね。
211系も2013年3月に運用を離脱し、長野で第三の人生を歩んでいます。国鉄型であふれていたイメージのあった房総地区も、もはや過去のものとなりました。それたともに、自然と足を運ばなくなりましたね。

今や主力は209系。京浜東北・根岸線にいたうちの大半が活躍の場を移しています。一方、近年になって末端区間のワンマン化と、それに伴う久々の新型車両(E131系)導入という情報も出てくるようになりました。特急型もE257系に余剰が大量発生しているなど、しばらくは幕張車両センターの動きから目が離せそうにないです。

それでは今回はこのへんで…。