わたらせの保存車両めぐり 〜神戸の列車レストラン〜 | 蒼きこだまのシルエット

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地元が落ち着きを取り戻したこともあって、昨日は久々にウォーキングに出かけました。地元と言っときながら今まで一度も訪れなかったところを歩くなど、気分転換にはもってこいでしたね。今後も続けていきたいです。

さて、今回はわ鐵沿線の保存車両めぐり第2弾です。お送りする全3地点の中でも有名なところではないでしょうか。
前回に引き続き、2019年5月30日来訪。

こちら。「列車のレストラン 清流」です。ピンと来る方もいるでしょう。

どこかと言いますと

神戸駅です。「こうべ」ではなく「ごうど」。
木造駅舎が目を惹きます。その駅舎とは反対側のホームに、列車レストランがあります。

駅名標のほか、いっちょまえな看板もございます。

で、ここの何がおもしろいかと言うと、特急車両の車内で食事ができること。というわけで今回の保存車両(?)はこちら。

東武1720系の中間車2両です。こちらは間藤寄りに置かれているモハ1724。パンタグラフ付。

1720系は1960年に登場し、日光・鬼怒川特急に導入されました。DRC(デラックスロマンスカー/デラ)という愛称が付いています。
当時はJRと東武の間で日光観光輸送競争が繰り広げられていましたが、このDRCが終止符を打ったとも言われています。まさか56年後、両者が手を組むとも知らず。
100系スペーシアに置き換えられ、1991年9月8日を最後に引退。最終運行は100系のブルーリボン賞受賞を記念した臨時列車の復路担当でした。廃車後、一部機器は「りょうもう」用の200系に流用されています。

こちらは桐生寄りのモハ1725。
この2両が、厨房・カウンターを挟む形で置かれています。モハ1725は貸切専用だったのか、入れなかった記憶があります。
2両とも、車体が少々ボコボコなのを除けば、状態もいいです。ちなみに、当初は独自の塗装が施されていたそうですが、2011年に現役時の塗色に戻されています。やはりお似合いですね。

余談ですが、同じ編成のクハ1721(車体前半分のみ)は東武博物館で保存されています。相方のクハ1726もさいたま市・岩槻区の公園で保存されているらしく、編成のほとんどの車両が現存する稀有な例です。

車内は当時の座席を活かしつつ、テーブルが設けられたレストラン仕様。窓から駅と線路が見えるため、旅情も感じられます。

車端部にはこんなイラストも飾られていました。

この日いただいたのはこちら。その名も「わてつカレー」。とろみとコクが深く、とてもおいしかったです。ごちそうさまでした。
他にもそばやうどんなどのメニューがあり、入口の券売機で食券を購入するスタイルとなっています。

先ほどのイラストと似た構図で、WKT-500形と。
列車を下りたら目の前にレストラン、しかも特急車両!!なんて贅沢な駅なんでしょう。

しかも新緑の深いこの時期と来たら、ご覧のとおり。青空もその魅力を引き立てていて、もうたまりませんね〜。

今年は難しいかもしれませんが、トロッコ列車で新緑の季節を感じ、途中下車して列車レストランでランチ…なんてプランはいかがでしょうか。

大間々駅、神戸駅と来たら、残る地点がわかる方もいるのではないでしょうか。でもそれは次回までのお楽しみに。
それでは今回はこのへんで…。