相変わらずな日々が続き、何時になく空気が澱んでいるようにも思えてきますね…。先日Twitterであんな発言をしましたが、少々反省しています。こういうときこそ、気を立てることなく、楽しいことを考えなければ。
さて、2019年5月30日に訪れた、わたらせ渓谷鐵道沿線の保存車両を3回に渡ってお送りします。いつぞやと同じく、レンタカーで…(本当は鉄道でめぐるべきでしょうけど、ドライブも兼ねていたので…)。
今回はこちら。本社や車両基地も併設されている大間々駅。
その駅舎の横に2両。これが今回のお目当て。
旧貨物ホームにあたり、屋根も設置されています。
わ89-101
1989年、足尾線の三セク転換に合わせて導入された、パイオニア的存在のトップナンバーです。LE-CarⅡをベースとする富士重工業製の車体が特徴。
わ89-102はその年の事故で大破。同型のわ89-200形も2010年までに廃車になりますが、当車両はその後も活躍を続けました。
2013年の引退時に、登場時の塗色に復元されています。
わ89-200形ともども、沿線市町村の代表的な山の名前が愛称として各車に付けられていました。わ89-101は庚申山から「こうしん」、ヘッドマークも装着されています。
わ89-302
同じく三セク転換時に導入された車両。観光団体輸送を考慮し、LE-DCをベースに車体が大型化され、車内はセミクロスシートです。
当車両はパイオニア車両の中でも最後まで活躍を続け、2015年に廃車されました。
愛称は「わたらせ」。
今も現役のわ89-310形にも見られる、このレリーフも健在。
経営が苦しい地域鉄道で、この2両が大切にされていることは喜ばしい限り。これからも足を運びたくなります。今度はじっくり、トロッコにでも乗りながら訪れてみましょう。
その「トロッコわたらせ渓谷号」用、わ99形がすぐ横の線路に留置されていました。平日はこんな風に、車両基地を温めています。
トロッコの開放窓、非番時はこんな感じで塞いでいるんですね。
牽引機のDE10も、この日はひなたぼっこ。
その奥に広がるのが車両基地。最新鋭、WKT-500形が休んでいます。
このWKT-500形を含め、近年導入された車両はどれも新潟トランシスのNDC第三世代。いつの時代も、軽快気動車は地域鉄道の味方。製造業者には頭が下がります。
大間々の駅構内にも入りました。地域鉄道によくあるレイアウトですが、これが趣あってとても好きです。
地元が望む限り、この光景が残りますように。
後半は少々脱線しました。
撮影してから11ヶ月近くが経ちます。その間に地域鉄道をめぐって大きな経験をしました。その結果、当時は抱かなかった思いが写真から込み上げてくることも。
叶うなら、一愛好家として可能な形で支えていきたいですね。地域の足のため、その歴史を伝える資産のため…。
それでは、次回をお楽しみに…。