夜の六本木
30代の終わりごろ、短い間ですが東京でタクシードライバーをしていました。
結婚を考え相手に望まれた安定した生活のためですが、タクシードライバーは子供の頃なりたい職業でもありました。
結果仕事は長続きせず結婚もしませんでしたが、貴重な経験だったと思っています。
朝は地元目黒周辺、昼は虎ノ門や霞が関、夜はロングを狙ってまずは銀座、銀座の客の少なくなる深夜1時過ぎは六本木を流し、最後は渋谷で終わるのが好きな乗務パターンでした。
深夜の六本木は交差点のアマンド裏から芋洗坂に入り特定の狭い地域を流し、何周かしてダメな時には少し範囲を広げ、鳥居坂から外苑東通りに出てロアビル辺りからアマンド裏までゆっくり戻りました。
今でも印象に残っているオカマちゃんも、いかにも業界人も、明るく元気で好印象の人が多かった気がします。
最後の午前3時過ぎの渋谷道玄坂は風俗勤め帰りで疲れた若者が多かったので、余計そう感じたのかもしれません。
その六本木の元仕事場が通称「第2六本木ヒルズ計画」で再開発されます。
土曜日、夜まで東京にいる機会があったので撮影しておこうと帰りに寄ってみました。
年内にもう一度位行って見納めです。
(写真:2024.4.27 東京)
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