今回の稲城(いなぎ)クロス観戦で、まず強く印象に残ったのは
『弱虫ペダル』作者・渡辺航先生の存在。
実際にレースに参加し、会場ではサイン会まで行う。
稲城クロス
— よくばり工場長 (@shon3939) December 20, 2025
渡辺先生の階段登り pic.twitter.com/PJshGqjcbE
渡辺先生がいるだけで、イベントの新規層の獲得やメディア露出に繋がる。
自転車業界にとってこれほど分かりやすく、これほどありがたい存在はそう多くない。
文化を作る人間が、同時に現場にもいる。

それを当たり前のようにやっているところに、改めて凄さを感じた。
そして今回の稲城クロスの感想を一言でまとめるなら、
この大会の良さは、MCに集約されていた
会場レイアウトを工夫し、観客の目の前に現れる選手一人ひとりを、きちんと拾う。
順位や有名選手だけでなく、
今、ここを走っているこの人
を拾う。
自転車競技のMCは、どうしても
トップ選手
注目選手
実績のある選手
得意な話題
に寄りがち。
しかし今日は違った。
実況は常に「今起きていること」を捉え、観客と同じ目線でレースを追っていた。
その結果、レースの中に参加しているようなライブ感が生まれていた。
稲城クロスの感想はこのMCの方に集約されてる。
— よくばり工場長 (@shon3939) December 21, 2025
観客の目の前に現れる選手一人ひとりをピックアップしてくれたので、確かなライブ感があった。
大抵の自転車競技MCって、トップの選手とか注目の選手中心になりがち。
だけど今日は一味違うMCにちょっと感動。
お疲れさまでした!!! https://t.co/cmPcUEy5Wx
自分もそうだったので、可能な限り選手のお名前は呼びたい。CXはコース上の全員が主役😌 https://t.co/SRHkhEpZyc
— Yufta Omata | 小俣雄風太 (@yufta) December 22, 2025
競技を続けていると、余裕が生まれ、周りが視えて次第に解ってくる。
MCがいないとイベント自体が成り立たないこと。
そして、そのMCも血の通った人間であることを。
話しかけやすい選手
日頃から感じのいい選手
そうした人は、実況や紹介の中で拾われやすい。
逆に、
態度が悪い選手
絡みにくい選手
嫌な印象を残す選手
これらの選手は徹底して避けられる。
話題に取り上げられるのと干されるのでは、イベントの存在感に大きな差を生むのだ。
近年は、自転車イベントにおいて
MCの質
そのものが注目され始めていると感じる。(というか注目している)
極端な内輪ネタ。
自転車界隈特有の自虐ネタ。
分かる人だけが笑い、初めて来た観客は置き去り。
盛り上げようとしている意図は分かる。
だが結果として、観客をドン引きさせてしまう。
実際話題にはならなかったが、今年私が観に行った某レースでも、自転車界隈特有の下げネタが続き、聞いていて不快になった。
だからこそ、今回の稲城クロスのMCは際立っていた。
コース上の全員が主役。
その立ち回りは、参加者にとっても、観客にとっても、そして動画やSNSを通じて競技を見る一般の人にとっても、重要なメッセンジャーとしての役割を果たしていたと言えるのではないだろうか。
半ばヤケクソにシケインをこなすありゴン選手。 pic.twitter.com/Qq4AiHO4Y5
— よくばり工場長 (@shon3939) December 21, 2025
無駄にパワフルな無駄な動きをするのり選手。
— よくばり工場長 (@shon3939) December 21, 2025
落ち着けw pic.twitter.com/HL9f5ibGsI
自己べを出し会場を盛り上げたMTBで階段乗車ニキ。#稲城クロス pic.twitter.com/aR7P5HXONS
— よくばり工場長 (@shon3939) December 21, 2025
稲城クロス
— よくばり工場長 (@shon3939) December 21, 2025
観客の無茶振りに応えるMTBニキ。
パフォーマンス賞🏆 pic.twitter.com/zPEzdHAacu
蛇足
なお、非常に満足度の高い一日だったのだが、個人的に一つだけ許せないことがある。
なぜか私にだけ、やたらと虫がまとわりついてきた。
あれは一体、何の試練だったのか。
そこだけは本当にショックだった。









































