先日発売されたばかりのブルーレイ映像作品、
『ファイナルファンタジー7 アドベントチルドレン コンプリート』。
これにPS3専用ソフトである、『フィアナルファンタジー13』の
体験版が同梱されているのは、みなさん御存じのことでしょう。


■BD『FF7 アドベントチルドレンコンプリート 限定版(FF13体験版付)』


まだPS3を持ってないワタクシですが、
『FF13』の体験版をプレイする機会がありました。
一応、体験版で遊べる部分は1周した上での感想でも書いてみます。

あくまで製品版よりも完成度の低い体験版であることを踏まえつつ、
「とりあえず遊んでもらう体験版」としての完成度はどうなのか?
という点に重きを置いていることを理解した上でお読みください。
また、少しでもネタバレが嫌なかたはスルー推奨です。

それでは。


■映像
ハードごとのファン同士がいろいろと言い合ってますが、
これだけのクオリティでゲームが遊べるのはやはり凄い。
爆風の優先度とか素直にやってるんでしょうかアレ。
アニメ的なカッコよさを追求したモーションもお見事。


■設定
設定に対して深いこだわりはありませんが、
世界観はもう『FF』だと言いきれば『FF』なのだ、という感じ。
仮に『キルゾーン』のような戦場世界だったとしても、
それっぽい魔法みたいなものさえ出てくれば『FF』になりそう。
そうそう、アフロ男のサッズが非常に味のある良いキャラで、
個人的にシナリオの面白さは、彼の出番が多いか少ないかに
掛かっているんじゃないかと思っています。


■戦闘
シンボルエンカウントで戦闘に突入。
シームレスではありませんが、ロードは激速です。
アクティブタイムバトルが進化したようなシステムで、
『FF12』よりもFFらしくなったな、という印象。
日本人にはウケが良さそうな気がします。
戦闘中に敵味方の立ち位置が変わるのはいいですが、
見ためがリアルなぶん、動きに違和感が大きいですね。
ここらへんは全編通しての仕様なので、
製品版で改善されている可能性は大いにあります。


■マップ
爆風や振動などの演出が入るのは臨場感があって、
アクションゲームのようにダメージ受けるんじゃ…
なんて緊張感が出ています。

が、遊べるマップは基本的に一直線。一直線です。
分かれ道も道幅の変化も無い、ほぼ一直線です。
体験版は約1時間遊べるのですが、一直線です。
RPGの体験版なのに探索もさせてもらえないとは。

また、道幅もそれほど広くないため、
敵を避けて戦闘を回避することができません。
少なくとも体験版では、倒した敵の復活は無かったので、
ひたすらに一直線のマップを進んでいくと、
定期的に戦闘が用意されていますよ、という設計。
更に進んでいくと、こってりしたイベントデモが発生。
以下くり返し。恐ろしいまでに、やらされている感。
ここまでくると『タイムギャル』なんかに代表される
LDゲームの進化系だと言われた方が納得できます。


■ギミック
道中、宝箱に相当する球体が2~3個置いてありますが、
中身はどれもこれもギル(お金)ばかり。
ショップも用意されていない体験版で一体どうしろと。
戦闘中にアイテムコマンドが無かったので、
そこまで作り込めていないってことでしょうかね。
「無いよりマシ」程度で配置した香りがプンプンします。


■まとめ
ひとつひとつの素材のクオリティはとても高いのに、
ゲームの設計そのものがグダグダでダメダメな感じ。
映像や演出がスゴイもんだから見えにくいのだけど、
仮にこれをファミコンレベルのグラフィックで再現したら、
プレイするのが非常にツライと思います。

間に合わせの体験版だからなのかもしれないけど、
無駄に延々と同じことをさせるくらいであれば、
せめて半分くらいのボリュームに絞るべきでしたね。
製品版では、見ためも中身も面白いものに仕上がりに期待します。



以上です。
プランナーさんがんばれ。