今回は天城町で頑張っている農産加工グループの研究会

でアドバイザーとして訪問しました。

徳之島はやはり南の島です。

農産加工の素材が福岡とは全く違う。

マンゴー、パッションフルーツ、パパイヤ、ドラゴンフルーツ、

グアバ、島瓜等々・・・・。


そのほか、ジャガイモやニンジンなどは国産品の春先の初物

としてかなり値が良く取引されます。


徳之島全体で人口は約6万人。

全島の2/3を占めるのがサトウキビ畑。

精糖は島の重要産業であり、農産物素材として単価の伸び

はあまりないものの、精糖に従事する産業(工場、運輸、

刈り取り作業など)などを含めるととても裾野が広い。


戦後すぐに食料難に見舞われた頃、サツマイモを普及させて

飢えを防ぎ、サトウキビで現金収入を得る取り組みを全島で

進めてきた経験が今も結構息づいているといわれます。

例えば、建設労働に従事する若者でも、牛を毎年5頭飼って、

4頭出荷する、という人は結構多いといい、そうした結構堅実

な生活が今なお若い人の間でも奨励されているともいいます。

「職彩工房たくみ」の       加工室から

研修会では、この島の農産加工において、素材の良さ

をそのまま生かす加工や中間素材での加工など、

エンドユーザーだけでない販路ということも視野にして

欲しい、という話をしました。


研究会の翌日には農産加工の担い手さんのところなど

を個別訪問して回りましたが、「パパイヤは庭に生えて来るよ」

「パッションフルーツは年2回実を付ける」などうらやましくなる

話ばかりでした。



「職彩工房たくみ」の       加工室から  

天城町農産加工グループの惣菜品の試食会。

パパイヤの青い状態を漬け物にしたパパイヤ漬け

は歯ごたえが良い。


「職彩工房たくみ」の       加工室から  「職彩工房たくみ」の       加工室から

途中で連れて行ってもらった農産物直売所「ゆいの広場」。

わらぶき屋根でこぢんまりしたかわいいお店。




「職彩工房たくみ」の       加工室から  「職彩工房たくみ」の       加工室から
直売所にはオクラや島瓜、冬瓜、パッションフルーツ

などが並ぶ。バナナは房ごと青いのが売られています。


島を離れる前、今回の研修でお招き下さった天城町役場

農政課の久松美智子さん、県徳之島事務所農業普及課の

粟田順子さんが塩作り&食事の店「ましゅ屋」に」連れて

行ってくださいました。

「職彩工房たくみ」の       加工室から

ご主人が藻塩をベースにした天然製塩を営むかたわら、

奥様が料理を提供。

「職彩工房たくみ」の       加工室から

芭蕉の葉に島の様々な野菜や魚、肉類の惣菜が

並ぶ豪勢なお昼でした。


「職彩工房たくみ」の       加工室から

芭蕉の葉で巻いた卵巻きのご飯。肉みそが中に

入っています。


今回の訪問をきっかけに、これからも何度か徳之島に

お邪魔することになりそうです。

また様々な素材で地元の加工品開発にお役に立てたら

と思います。