キュウリのが咲きました。関東も梅雨のような空模様になってきましたが、今年も夏野菜のベランダ栽培を楽しんでいます。

早いもので五月三十一日。今日は七十二候の「麦秋至」。麦の収穫時期。この頃になると、律儀に百貨店からお中元の案内(カタログ)が届きます。

 

ゴールデンウィークから緊急事態宣言が発令され、そして更にその期間が延長ともなり、百貨店もお中元販売時期に被り、だいぶ痛手を負うなと思っていたら、それぞれ上手に営業されていますね。

 

ゴールデンウィークは、根津美術館で「燕子花図」を会員の方々とご一緒に鑑賞することが恒例でした。昨年は自粛となり、叶わず。

 

「今年こそ!」と、久々にご一緒する予定でいた方と意気込み、オンラインでチケットを手配までしていたのに、残念ながらまた休館となってしまいました。

展覧会自体も、初日からたった一週間ばかりで閉幕となってしまい、本当に惜しいものです。今年は、締める帯まで展覧会に合わせて、 「八ッ橋」で決めようと準備していたのに・・・・・・。結局お出かけ自体もできないから、もう一本この時期用に用意していた鉄線の帯も締められずで、無念です。

 

でも、休館に入る前日は、チケットも完売、お庭のカキツバタはちょうど満開だったとのことで、訪れることができた人たちは、きっと昨年叶わなかった分も含めて豊な時間を過ごせたはず。そこに救いはあったなと思いました。

 

自粛が続く中で、仲が深まるのは家族や、やはりご近所の方が中心となります。

昨年父が他界し、一人暮らしとなった高齢の母の聴覚が、最近弱くなったなと感じることが度々あります。お鍋の音を感じ取れていないと感じたり、火を消すタイミングが少し遅いなと感じたり・・・・・・。

 

ご近所で、親しくしてくださっている80代のご婦人にご相談すると、「わかりますわぁ~」と。そして「ワタクシもよく台布巾を焦がしちゃうの・・・・・・」なんて。

 

あらら、あちらもこちらも心配あせる

 

簡易式のスプレー消火剤を数本取り寄せ、テプラで注意事項を大きく打ち出し、目立つように貼り付け、ご婦人と母に渡すことに。店舗では、エアゾール式はかえって取り扱いを誤ると危ないということから販売されておらず、基本的には消火器を勧めているそうです。

 

ご婦人に、「お届けしますね」と連絡を入れると、嬉しいことに帝国ホテルのレトルトカレーをご用意くださっていました。いつもいつもすみません、いいものを頂いちゃって。突然伺っても、パッと気の利いたものを用意できちゃうご婦人。ご意見もお振舞いも、洗練されていて、いつもお勉強させていただいています。

頂戴したレトルト、一袋90gという小ぶりサイズで素晴らしい。大変美味しくいただきました。ご馳走様でした。

 

先日、父の愛車を手放しました。クラシックカーで、私自身は購入当初、メンテナンス維持にとてもお手間も負担もかかることを認識していたので、大反対でしたが、本人が「どうしても」とのことで・・・・・・。車好きの男性のロマンって、けっこうメンドー汗

 

結局、本人は病に伏し、大反対していた私がこの一年半、毎週気が狂ったように洗車をしてピカピカにし続けてきましたが、今年に入ってもう悲しくなるほど、そして笑っちゃうくらい、あそこもここもと手がかかるようになり、「もうお別れしましょう!」と業者手配いたしました。

でも、なんだかんだ言っても、家族にとっても思い入れのある素敵なクラシックカー。最後の週末は、ちょうど父の月命日前日ともあり、母と姉と一緒にお寺へおまいりに出掛け、その後大好きな民芸品店「備後屋」へむかいました。

 

お店の前に駐車させていただくと、これまた和風クラシカルな建物と、外車クラシックカーのマッチングが、絶妙な趣を醸し出し、なかなかいい雰囲気でした。※写真は、お断りを入れた上で撮影しております

 

民芸品店に訪れる、独特な雰囲気を纏う男性のお客様方は、車のまわりをグルグルと回って熱心に眺めていらっしゃいました。その様子を、店内から姉と「フフフ、『売りますよ』」なんて冗談を言いながら眺めていました。

 

磨いてから出てきて良かった。最後に誰かに愛でてもらえて良かった。いいラストドライブでした。

 

我が家は車が無かったことがなく、これから母にとっては少し不便が伴いますが、高齢ですから、これで良しです。バンバンタクシーでも利用してもらう方が、家族としても安心。不便さを優しく上手に埋めていくのも家族の役割、家族だからこそさせてもらえることだなと。

若松河田駅近くにある備後屋さん、訪れる度、夢中になって店内を散策してしまう魅力的なお店。この日は、母、姉、私 それぞれが、それぞれの気が赴くままにお買い物。

 

母は富山県出身。富山、八尾和紙のペーパーバッグを購入。これがとても丈夫で優れもの。洋装にも合うので、お勧めです。姉は器を幾つか。私が購入したものは、また月日が経ったらお披露目したいと思います。

 

自宅に戻って、民芸品を改めて整理していたら、小さな赤べこが出てきました。チビすけの存在を忘れていました。すまぬ、すまぬあせる 今年は特に存在を発揮してもらいましょう牛

 

医療従事者、そしてご高齢の方のワクチン摂取が始まり、この異常な緊張も少しずつ緩和されていくことを願うばかりです。少しでも、従来の生活が早くに取り戻せますようにクローバー