「せちわかれ」と表現することで、けっこう私の感覚としては、季節と季節の分かれ目なのだと強く実感できるものがあります。
だから、クラスでも「せちわかれ、せちわかれ」なんてよく言っております。
この週末、クラスやプライベートレッスンがあり、節分と立春を満喫しながら過ごしておりました。
こちらの画像は、一月の末に開催した会食倶楽部 の時のもの。お世話になっている大志満高輪店の二間の個室を、クラスへいらしてくださる受講者様にお楽しみいただけるよう、しつらえております。
表の方へ逃げていく鬼の様子
今年、長年通っているお稽古先でご一緒している素敵な生徒さんから、栽培された大豆を節分用にいただきました。
とってもご熱心な生徒さんのお一人で、子供たちに年中行事に親しんでもらう様々なフィールドワークを主催されていて、その行動力、精神力、体力に毎度まいどお話を伺う度、脱帽しております
ご家庭でもお子さんたちと。そしてフィールドワークを通じて沢山の子供たちや親御さんとも。これこそが本当に伝統行事を伝えていく強く確かな「行い」であると思います。
手を使って、体を動かして、体験して実践して。この行いをされたお子さん達は、確実に体にも心にも行事が強く印象づけられていくものです。
箱に詰めてくださり、結びまでつけてくださったから、箱を開けた時の感動を会食倶楽部のメンバーの方々と実感したくって、クラス開催日まで開けずにいました。
この青味がかった風合いが、これまたいい。これこそが現実、リアルなのだなと。当たり前だと思っていた袋に入った色が整っている大豆とはことなったリアル。
とってもとっても感動。現実に触れさせてもらうって、本当にありがたいものです。自分には何も労力がかかっていないので、申し訳ないくらい。でも労力をかけて栽培された人はもっともっと様々なことを体得されているはず。それは携わった人こそが得られる豊かさですね。
会食倶楽部のメンバーの方々もお一人おひとり写真を撮られていて、とても感動されていました。
「殻の汚れなども入っているかもしれないの」なんて言われていたけれども(それはそれで、それこそが現実で、私としては嬉しい)、とってもとっても綺麗に箱詰めされていて、とても細やかな心遣いと、作業をしてくださるのだなと、より一層彼女が好きになり、そこから伝わる信頼性の高い彼女のアクティビティーを更に応援したくなりました。
昨日は通常の日本料理のテーブルマナー所作クラス で、これまた調理長が手の込んだ盛り付けをしてくださいました。
お造りは、枡に盛って。手前には鬼、柊、そして豆
薬味をのせた豆皿は春の花、梅
※お料理の写真撮影は、必ず事前にお断りを入れましょう。
焼物は、梅の平皿に鰤。これこそがまさに「節分」だなと「くぅぅぅぅぅ、調理長すごい!!!」と感動いたしました。
鰤は冬のお魚。それを春の器に。節分だからこそ、「冬と春のせちわかれ」だからこそですね。模られた梅の配置がこれまたいいですね~。添えられた南天
も難を転じるですから、立春を迎えるにあたって、「祓う」と捉えていいでしょう。
この時期、たっくさんの春らしいお花がお花屋さんに溢れるので、立ち寄るのが楽しみ。スイートピーの香が好きで、白、ピンク、紫、黄色それぞれのお花に鼻を近づけ、香を満喫。
でも買ったのはこれまた好きなチューリップ
可愛いぃぃぃぃ~。
行事にアクティブな私を知っているプライベートレッスンに訪れた生徒さんが、「先生、本当に節分の今日でだいじょうぶでしたか???」なんて尋ねてくださって、恐れ入っちゃいます。
お世話になっている氏神様の宮司様のところへは、昨日の内にご挨拶へ伺ってきました。
レッスンの後には、このようなかたちにして、生徒さんとお菓子をいただきました。鶴屋吉信の、節分までの限定お菓子「福ハ内」。
お多福と柊の砂糖菓子、枡に入れた豆、そして「立春大吉」のお手製お札を添えて。
生徒さんも喜んでくださって、私も嬉しい。
こちらは、先月末に開催した会食倶楽部
時のもの。
お多福って、本当に可愛い。見ていて飽きなくって、こちらも穏やかな気持ちになります。春の和らいだ陽射しと同じ優しさと穏やかさを感じますね。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20190203/23/shokurei-saku/90/d3/j/t02200333_0250037814350098567.jpg?caw=800)
日本で一番大きな柑橘果物、晩白柚。大きいカンキツですから、「大吉」として。
こちらにもお多福。
これも実にいい感じ。お稽古先で。
立春大吉、春が来た。
サッ春が動きだしました。また四季がめぐってきます。今年も順調に四季がめぐりますように。いい実りが期待できますように。