先週20日、二十四節気、第二十四の「大寒」に至り、一年で最も寒い時期となりました。
二十四節気、第一の「立春」まであと約一週間。確かに陽射しは春らしくなってきたなと感じておりましたが、とにかくこの週末は寒くって、寒くって、暦通りだなーと実感。
着物を着る時に特に重宝していた長手袋を、両方ともどこかに置いてきてしまって、探しに探し回ったけれども見つからずで、尚辛いこの冬。
しかも、長手袋はもう流行りではないため、入手できなくって、悲しい・・・・・・。
諦めず、様々なお店を眺めていたら、吊り下げられていた長手袋らしきものを発見!
「あったーーー!」と駆け寄ったら、5本指の長ソックスでした・・・・・・
好みの手袋が見つかるまで、我慢大会です。
さてこの週末、土曜日は今年初の会食倶楽部
でした。こちらは、フレンチと日本料理、両方のテーブルマナークラス
を受講くださった方が、どなたでもご入会になれる会員制のクラス。
今年初のテーマは「立春 ~おめでた尽くし~」
昨年もこの時期、鯛の尾頭付きの食べ方を学んでいただいたのですが、今年は更にその鯛から運を引き寄せる、「『鯛の鯛』をみつけましょう」とご案内いたしました。
鯛の鯛とは、鯛の中にある鯛の形をした骨。胸びれのところに存在しますが、軟骨なため、とっても繊細で、必ずしも上手に取り出せるとは限りません。
鯛の中に存在するだけに、二重におめでたい!
今回、参加者全員が上手に取り出すことに成功いたしました。
事前に調理長が取り出しておいてくださり、「小さいから、上手に取り出してくださいね。頑張ってください!」と。
その調理長が、「こんなのもありますよ」とご用意くださっていたのが、太刀魚の頭の骨で作った鶴
こちらもすごい! 素晴らしい!!
調理長の先輩にあたる方が、昔作られていたとのこと。凄いセンス、高い技術力、そして探究心。日本人の職人技って、本当にすごいですね
いつもクラスの内容や、向学心をもっていらしてくださる受講者様を思って、色々ご配慮くださる調理長に、深く感謝です。
こちらのクラスの時の様子は、いずれまた。
今回も、何もかも素晴らしかった。
ご参加くださった皆様、心より御礼申し上げます。
翌日の今日、日曜日は着物に着替えて「酒呑童子絵巻」を観に、根津美術館へ。色々ご挨拶まわりもあったので、その途中に寄らせてもらいました。
この週末は、普段比較的よく出かける幾つかの美術館が次の展示会にむけて展示替え期間中でもあったことと、「酒呑童子」が気になっていたので、迷わずこちらへ。
やはり絵巻ものは、観ていて楽しく、今回は部分展示ではなく、全巻展示ということから、ストーリーを細かく追うことができて、大満足。
どの展覧会でも、絵巻ものは部分的にしか展示されず(できず)、ストーリーを追いたくても、巻かれていて鑑賞できない。
いっつも「くぅぅぅぅぅ、歯痒い! 手を伸ばしたい!」、「眼力でなんとかクルッと開けないだろうか」なんて思っているだけに、思わず二周もしてしまった酒呑童子絵巻展でした。
毎年この時期恒例、季節限定のお菓子を、お世話になっている17階のインペリアルラウンジへ。
その後、一階のランデブーラウンジへまわり、こちらでも常にあたたかくお世話くださるTさんのもとへ。
本当は表がとっても寒かったので、ホットワインでもお願いできないものかなーなんて思っていたのだけれども、「ストロベリーフェア」中の今だからこそ食べられる、苺タルトの画像が魅力的すぎて、しっかり満喫してきました。
一階のラウンジでいただけるタルトは、かなり私好みで、タルト地の厚みが絶妙で、お味もとてもいい。しかも、イチゴの甘さが品がよく、タルト地ととてもあっていました。
昔一時期、こちらのブルーベリータルトの美味しさに夢中になり、随分食べに出かけたことを、思いだしました。個人的にタルト、お勧めです。
本日ラウンジでご案内いただいたお席からは、一階ロビーを全体的に見渡せ、初めて気づいたライト館の名残がある一角。
なんで今まで気付かなかったんだろう・・・・・・。気付くか気付かないかぐらいの考えがあっての、あの一角なんだろうなーとも。
美しい、本当に美しい。
このような凝ったデザインは、もう現代では様々な事情から叶わない。
ご案内いただいた席から、思いがけず良い気づきが得られて感謝感激。今度またアフタヌーンティークラスの際に、皆さんをご案内したいと思います。