春風駘蕩。気持ちの良い季節。明日十五日は七十二候の一つ、「虹始見」です。冬にはなかった虹が見られる頃とされています。
今年の桜は本当に早く開花しましたね。私も慌ててお花見に出かけました。こちらは文京区、本駒込にある吉祥寺。枝垂れ桜の名所です。
多くの方がいらしていて、小さなお子様連れのご家族の様子がそれはそれは微笑ましく、どのシーンも実に絵になる光景でした。遠くから失礼いたします。
こちらのお寺には、八百屋お七と吉三郎の比翼塚があります。八百屋お七に関しては諸説あって、「物語」はバリエーションに富んでいますので、こちらの吉祥寺との因果関係につきましては、置いておきましょうかね。
こちらを訪れた方が、この比翼塚をご覧になって、色々思いを巡らせ、それぞれが知る物語に思いを馳せてみる、それで宜しいのではないかと思います。
この枝垂れ桜越しに見るのが、これまたいいんだな。
前回の更新にも掲載したこちらのお写真も、なかなか雰囲気良く撮れました。枝垂れ桜越しにお着物姿の女性。
こちらはお着物を着てお越しになった女性お二人が、交互に撮影されておられました。いいですねー。このくらいはっきりされたお色だと、桜とのコントラストが利いて、いいですね。
桜越しにお着物といったら、映画『細雪』のオープニング、ヘンデルのオンブラ・マイ・フをバックに、艶やかなお着物を着た四姉妹が観桜する様子が美しく、優雅で、これまで100回以上観ました。
あのオープニングの最後も、平安神宮の枝垂れ桜を目にして、姉妹たちが溜息をつくというシーンでした。こちらのお二人の様子を眺めながら、その映画のワンシーンを思い出しておりました。
さて、場所は変わり、四月八日「花まつり灌仏会」@護国寺。
毎年、お稚児さん行列を眺めに出かけております。
花御堂に設けられた誕生仏の仏像に甘茶を注ぎます。その由来は、釈尊が生まれた時、九匹の竜があらわれ、甘露の雨が降り注がれたことから。
先日開催いたしました会食倶楽部 では、「花まつり」を一つのテーマに、仏教についてお話しいたしました。その際、調理長のご厚意で、甘茶をご用意くださったので、皆さんに召し上がっていただいたのですが、初めて口にされる方が多く、皆さんその強い甘さに驚かれていました。
それはそれはビックリするほど、あまーいですよ。天然の甘さですから、これまたビックリです。
白い象に誕生仏、「天上天下唯我独尊」のお姿。先日の会食倶楽部では、こちらの「白象」からお話させていただきました。
10年ほど前、自宅用に、花まつりをしつらえるために、白象を色々探したのですが、なかなか適したものが見当たらず・・・・・・。
ようやくネットでイメージしていたものに近いものを見つけたと思ったら、大きさがそれはそれは大きく、寺院用と思われるもの。
大きさを確認せずに取り寄せていたら、きっと今頃、うちの玄関先で行き場無く、異彩を放っていたことでしょう。発注前に気が付いてセーフでした
毎年、本社が近所にある不二家さんから、ペコちゃんも来てくれます。
子供たちが駆け寄ります。大人気ですね
遠くから眺めていると、警察の方が「宜しかったら、白バイに跨りませんか?」と・・・・・・。
「いえいえ、それは結構でございます」と丁重に辞したのですが、
「けっこう、女性の方、跨っていますよ!」と、白バイ押しがお強い、お強い
「いいの、いいの、またがりません」
しかもこの日は、ペコちゃんを意識しての赤いトレンチ。その姿で一人白バイはちょっと・・・・・・ね
わーいいんだー。
そうだよねー。ペコちゃんに抱きつきたくなるよねー。
ちょっと大人目線で、「中に入っている人はどんなお方なんだろう・・・・・」って思っちゃったりもする。
女性なのかな? 男性なのかな? 動きがとっても可愛らしいから、尚更想像してしまいます。
でも、私なんて先日、お店でペコちゃん撮影、独占しちゃったもんねー。
本社の下には、OTOWA FUJIYA があって、よく窯だしカントリーマアムを買っております。
この時、話せないペコちゃんにむかって「今度ペコちゃん、護国寺の花まつりに来る???」なんて思いがけず「ねーねー」と尋ねてしまうほど、やっぱり親近感あるキャラクターです。
「うんうん」と重たそうな頭を振ってくれました。
さて、毎年恒例、8日「花まつり頃」の大仏様と桜の様子比較です。
2013年 晴天 葉桜
2014年 前年よりもお花見ができる状態
2015年 花散らしの雨
2016年 花曇り 満開
2017年 朝、花の雨、午後、花曇り 満開
2018年 晴天、新緑
五色の吹き流しも、新緑の中、優雅にそよいでいました。釈尊のように、子供たちが強く賢く成長しますように。