冬紅葉もみじ


あっ、という間に十二月。明日七日は二十四節気、

二十一番目の「大雪」。北風が日増しに強くなっていく

時期ですね。


先日、長年お世話になっているお稽古先の先生から頂戴

したお葉書に、冒頭お寒うございます」 と一言記されて

いて、もうそれだけでこの時期の季語、そしてご挨拶が

成り立ってしまうところにちょっと感動。



これからの時期、歳時記に登場する言葉は

「冬」「雪雪の結晶」。またそれらに関する事柄が多くなってきます。 


なかなか都内にいると実感できないけれども、
今日は私も一日「冬籠り」。

なーんて、実は一歩も表には出られないほど、

処理しなくてはならない事務作業が多い一日でした万年筆(パーカー・ソネット)



 

 先日、素敵なランチプランのご案内を、オークラの山里、

 親しくしてくださっているTさんよりいただき、出かけて

 まいりました。


 この時期展示されるオークラのクリスマスツリー

 大好きハート。 ゴールドの飾りの配分(バランス)が

 とても洗練されていて、クラシカルで正統派。

 

 実はとってもとってもゴージャスなんだけれども、

 このように洗練した感じにまとめるのって、とっても、

 センスが求められる。


毎年かわらないこのツリーの高さ、飾り付けに

オークラらしい品とこだわりを感じます。


そしてその変わらない品格を自然とさりげなく醸し出しているところに、

なんかちょっと安心するのです。


街中、どのクリスマスツリーも本当に素敵で、洒落ているのだけれども、

このオークラの、正統派の良さを変わらず表現してくれるところがいいんだな。



 

 日本料理の山里へ予約を入れた直後、

 ラ・ベル・エポック、ご担当してくっださっている、

 これまた別のTさんからお電話をいただき

 「実は海外へ転勤になりました飛行機と。


 いつも爽やかで、一生懸命で、そして落ち着いて

 いらして、更に本当に細やかなご対応力も備わって

 いらして、お若いながらも大変頼もしいTさんには、

 オークラらしいホテルマンとしてのお人柄を非常に

 感じておりました。




本館建て直しに入ってからの約一年間、

きっとそれまでとは異なった運営努力がおありに

なっただろうなと思っていたけれども、

その時期をしっかり経験されてからの海外転勤は、

それだけTさんに期待が寄せられていることであって、

暫く寂しいけれども、大変なご栄転! 



オリンピック開催頃には戻っていらっしゃるとのことオリンピック

沢山の経験をまた海外で積まれて、また更にご立派に

なってご帰国されることを、数年先の楽しみとして

指折りお待ちしたいと思います。


今は海外でもなんでも手に入る時代だけれども、

暫しのお別れのご挨拶に、

ジャパニーズソールフードのりたま

「のりたま」、外せないでしょうふりかけ


Tさん、お体大切にご活躍くださいませ!

またクレープ・シュゼットを作っていただける日を、

楽しみにしております。




さてさて本題の山里でのランチですが、「小会席」との

ご案内だったので、どのようなご提供かなーと、

楽しみにしておりました。


こちらは後半にいただいた止肴のお椀。先に器をご案内。

※必ず、お料理を撮影される際は、事前にお断りを。


普段、クラスで使わせていただいているお店とは、

また異なったご提供方法であったり、器遣い、盛り付け、

調理技術などに触れられ、慣れ親しんだお店が

あるからこそ、他の店舗でいただく際は、非常にどれも

新鮮に感じるものがあります。


こちらのお椀、素敵です。

恐らくギリギリいただいた頃まで使えるものですね。

全体的に「網目文様」ですが、蓋のところの網は「菊菊


食器をご覧になって、どのような意味合いであるのかまで

イメージを膨らませられるかは、それぞれが蓄えている

知識と情報、そして好奇心次第かな。


この日のお献立は・・・・・・。

突出しに昆布〆塩昆布と、お吸物に鴨真丈鴨をいただきました。



 こちらはお造り。

 いかがでしょうか、この平皿!


 お皿に描かれているのは、

 木の枝だけです枝


 食べ終えた後、お皿に残る

 冬紅葉もみじの一葉の情緒感!

 たまりませんね。




続いて、焼き物の鰤ブリと、煮物の含煮


鰤は冬の魚の筆頭。

葉皿に、柿の葉が添えられて葉

柿の葉、味があって好きなんだなー。

味があって、当たり前。


その理由は、この時期のクラスでも、会食倶楽部でも

皆さまにお伝えしております。


そして根来の片口に盛られた煮物は鰊。

「鰊万年煮」、もぉぉぉぉお酒が進む、お酒が進む・・・・・・。






 この日は、ご案内、お勧めいただいていた、

 シャンパーニュ、マム グラン コルドンを。


 とても飲みやすく、黄金色が美しい(かった)。

 一口いただいた時から、

 「これはいけない、飲めちゃう・・・・・・」と。


 2000年から2015年まで、F1のオフィシャル

 スポンサー、表彰式で使われたシャンパーニュとのこと。


 日本料理との相性もグッドですグッド

 

※このようなポジションから写真を撮影される際は、

他のお客様がいらっしゃらないタイミングがいいと思います。

 

お料理はこの後、先にお椀をご紹介した、止肴、海老芋のから揚げ、

お食事には小ぶりの鶏のから揚げが乗せられたお雑炊。

十三穀米と、カラッと揚げられた鶏のから揚げの組み合わせが絶妙。

大変美味しかったです。


大変充実したひと時を過ごさせていただきました。

お手紙までいただいて、そしてまた次のご案内までいただいて。

またぜひ、伺う機会を検討したいと思います。

素敵なご案内、時間をありがとうございました。