霜月、今年も残すところ二ケ月となりました。

一日は旧暦の九月十三日にあたり、「後の月」でした

お月見otsukimidango☆☆されましたか?


その日、空を見上げると、秋の象徴、いわし雲に、

うろこ雲が空一面に広がっていました。雨が長く続いた

後だったため、清々しく、また気温も穏やかで、空に

気を取られて撮影ばかりしていたら、待ち合わせに

遅れそうになってしまいました。




 

前日の10月31日はハロウィンハロウィンで、メディアなどでは

そちらばかりがクローズアップされていたけれども・・・・・・


できれば、

本当にできれば、

日本の伝統行事についても、もう少し触れてほしいなと、

切に願うものがあります涙


一日の夜は快晴で、お月様も綺麗でした。

お供えしたお団子をおろして、美味しく頂戴いたしました。




さて、前回の更新に引き続き、先月末に開催いたしました

会食倶楽部 の様子に触れたいと思います。


 会食倶楽部は、食礼 咲が運営するテーブルマナークラス

 (フレンチ、日本料理)を受講くださった方がご参加になれる

 会員制のクラスです。


 季節のことや、文化的なこと、社会人として身に着けておきたい

 教養を中心に、学んでいただいております。


 受講者様は、お食事をしながら、講義に耳を傾け、感受性を豊に、

 感性を磨きにいらっしゃっています。







 こちらの画像は、煮物、治部椀に使用されたお椀です。

 ※店舗での写真撮影は、必ず断りをいれましょう


 武蔵野の風景ススキ、このお椀が提供されるのは、「秋」。

 その一時です。秋草の合間に金色で点点と描かれて

 いる様子、確認できますか?


 これは一体なんでしょう・・・・・・。

 秋ならではの象徴です。

 受講者様にも、「季節的に蛍ホタルではありませんよ」

 誤解されないよう、季節を意識してもらいました。


 

日本料理は、高い技術力を活かした一つひとつの丁寧な施しと、

季節の食材のうま味を引き出した繊細なお味を満喫して

いただきたいのは勿論のこと、

まず目に飛び込む、季節を取り入れた盛り付けの素晴らしさや、

用いられた器、その器遣いの鑑賞と意匠の読み取りまでができると、

一層豊かな気持ちでいただくことができます。


私が運営する「食礼 咲」のテーブルマナークラスや、

会食倶楽部では、そこまで踏み込んで説明しております。



≪この日のお献立イチョウ≫ @大志満  高輪店
 ●先付

 秋の白和え


 ●前菜

 うにの養老豆腐

 銀杏とむかご

 穴子の俵寿司

 温燻の柿見立て

 松の実の蓑揚げ


 ●吸物

 土瓶蒸し すだち


●造り   盛り合わせ

煮物   治部椀

●焼き物 秋鮭の粕漬け鮭

揚げ物 海老真蒸と茄子の揚げ出し もみじおろしもみじ

●食事   赤飯お祝いのご飯☆☆ 味噌椀 香のもの

●食後   柿



今回の会食倶楽部の講義テーマは、人生の通過儀礼「七五三」千歳飴

そして子供の自立に焦点を当てて、宮崎駿監督の作品、

『となりのトトロ大トトロ『千と千尋の神隠し』に触れながら、

沢山のことをお話しさせていただきました。





調理長には、事前に講義のテーマについて触れて

おりましたが、

「どうぞあまり(映画については)お気になさらずに」

「でも、もしちょっと意識していただけるのならば、

ドングリどんぐりがどこかにあったら、嬉しいです」と、

伝えておりました。


きっと、何か食材でドングリを擬くのではと想像して

おりましたら、ドングリそのものが添えられていただけで

なく、一人ひとりにトトロがサツキちゃんとメイちゃんに

渡した傘のお礼の包みが添えられていましたどんぐり

しかも、お造りを覆った紙には、トトロがプリントアウト

されていましたトトロ


これにはもう、ご参加くださった会員の皆さん大感激ですハート



 お休みの日に、わざわざ調理長がお出かけになって、

 ドングリを探してきてくださったそうです・・・・・・。


 申し訳なくって、ありがたくって、

 「いやぁ~、子供と一緒に出掛けましたから音符

 と、まるで「行楽です」とおっしゃってくださるお人柄に、

 大変感動いたしました。


 調理長、心より御礼申し上げます。





お店の方に伺うと、

「調理長、ここのところずっと、

『どうしよう、どうしよう・・・・・。トトロどうしよう・・・・・・』って

言っていたんですよ」とのこと。


講義テーマを知らない、他のお店の方々は、

「トトロ?!」 「なぜトトロ???」と思われていたとかフフフ




 この日はお赤飯赤飯を炊いていただいたのですが、

 小豆ではなく、腹が割れない「ささげ」で。


 調理長が炊いてくださったお赤飯とは別に、白金台の

 福茶屋さんでも、ご参加くださった皆さんにご覧いただく

 お供え用に、ささげのお赤飯を買い求めておりました。


 こちらの掛け紙、そして紅白の結びが気に入って

 おります。





 長くなりましたので、クラスの

 模様は、もう一回、次の

 更新で触れます。

 

 引き続きお付き合い

 くださいませ。


 矢印現在、我が家での

 晩秋の様子です。


皆さま良い連休をお過ごしくださいませ。



 会食倶楽部へのご参加をご希望くださる方は、

 まずは食礼 咲が運営するテーブルマナークラス

 (フレンチ、日本料理)を受講ください。


 気持ちよくご参加者の皆さんとお食事をするためにも、

 まずはマナーや作法を身に着けていただいております。


 もちろん、テーブルマナーにご興味がおありになる方の

 ご参加も、大歓迎です。