どうして食べたいと思うの?

 

・お腹がすくから

・おいしそうだから

  答えは だいたい2つ。

 

 

お腹がすくってどういうこと?

 

「お腹が空いた」はね

「エネルギーがほしい」 

    っていうサインなの。

 

血糖値が下がると

脳の真ん中(摂食中枢)が反応して

「食べなさいの指令を出す」

それが

「お腹が空いた」 ということ。

 

子どもに食べてほしいと思ったら

「空腹を作ること」

そうすれば 食べるね。

それが

「自然な 体のしくみ」だから。

 

 

 

そして

もうひとつのサインは

「おいしそうだから」
 

 

おいしそうってどういうこと?

 

おいしそうな香り

おいしそうな色‥それは 過去の記憶

(前に食べた 心地よい思い

 それを 脳は記憶しているの。)

 

記憶って 

食べものの味だけではないよ

 

運動会に食べたおにぎりと

 「パパとママのあったかい気持ち」

誕生日には いつものから揚げと

 「家族の笑い声」

 

楽しい思いとともに記憶されているんだ。

 

だから 思い出すと

なんか 心があったかくなるの。

 

 

でもね

「ママにおこられちゃった時の嫌な思い」

「こぼして おこられた時の悲しい気持ち」

 

ネガティブな思いも

一緒に 記録されていくの。

 

その記憶が

・ おいしそうだから「食べる」

・ いやだから「食べない」

  という食行動をおこしていくの。

 

生まれてからの

食の体験 ひとつひとつが

子どもの嗜好を形成していく。

 

 

だからね 食べる時間は

子どもが認められる場であってほしいの。

大好きな場所であってほしいの。

 

 

 

食べる時間を

心地よい時間ってインプットした脳は

これからの いろいろな食の体験を

「だいたい快」って判断するの。

 だから うまくいく。

 

 

食べる時間を

緊張する嫌な時間ってインプットした脳は

これからの いろいろな食の体験を

「大丈夫かな」って

 疑うことから はじめていく。

否定を 肯定に変えてから 

 受け入れていく。

それは 子どもにとっても大変なこと。

 

 

生まれてから

経験していく食べる時間の記憶には

 

おいしくて、お腹がいっぱい

ママがいて、笑っている

「食べることは 心地よい」 

そんな記憶を重ねてほしいな。