おっと、うっかり1ヶ月放置してしまった・・・(^_^;)
気をつけねば・・・
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今から25年近く昔の話だけど、佐渡に親戚の家があって夏休みになると、よく1週間
くらい遊びに行っていた。当時の佐渡は今と違ってもっと田舎ぽかった。今とは大違い。
でも昔から変わらないものもある。佐渡の海産物の新鮮さなんかは特にそう感じる。
大人になって各地で海産物を食べてきたけど、やっぱ島と漁港ものの新鮮さについては秀逸だ。
ただ佐渡の海産物が新鮮なのが今も昔も変わらないといっても、当時小学生の自分に
とっては魚より肉が大好きなお年頃。今では考えられないが、佐渡に滞在するときは
食事が非常に苦痛であった。出てくるものといえば新鮮な刺身に海藻類。唯一おいしいと
思って食べていたのがアワビの刺身。贅沢なガキである。今だったら他の物にも喜んで
飛びつくけどね。まぁ親戚たちの平均年齢が高いこともあって肉よりも魚と酒(多分、真野鶴)
ってな感じの食卓であった。
そんな中でもその家では、ある海草がほぼ毎日3食食卓にあがっていた。
それは銀葉草である。銀葉草とは主に日本海側で採れ、海の中では茶色であるが茹でると
緑色に変化する海草だ。冬から春に日本海側の市場でよく見かける。
茹でた銀葉草
実は子供のころこれがあまり好きではなかった。ちなみにその親戚の家では、海から取って
きた銀葉草を水で軽く洗って七輪で炙り、そのまま食べる、もしくはご飯の上にパラパラと
まぶして食べるのがスタイルだった。
が、この七輪で炙るときパチッパチッと粒が弾ける音とともにある匂いが漂う。この海草が焼ける
匂いだか海草に付着している潮が焼ける匂いだかはわからないけれども、なんともいえない独特
の匂いがしてこれがあまり好きではなかった。
でもそんな銀葉草も佐渡で食べるくらいで、家に帰ると食べる機会はまったくなかったし、
また普段は思い出すようなものでもなく25年の月日が過ぎた。
で、話は25年後。つい先日佐渡へ行く機会があったんだけど、泊まったホテルで銀葉草の
和え物が出された。とはいってもその時はそれが何か気づくこともなく、ただの小鉢にしか
思っていなかったんだけど。
しかし、一口食べたらそれが何であるかを一瞬のうちに思い出した。
「あ、子供のころ食べたあれだ」
25年も口にしてなかったものを瞬時に特定できるんだから、人間の味覚に対する記憶というのは
凄いなぁと感心した、と同時に昔の自分と今の自分の味覚の変化に気づいた。
うまいって感じるんだよなぁ~これが。
懐かしいと思いながらも、大人になったんだなぁとしみじみ思った。話はそれるけど、子供のころは
おいしくないと思うものも食べさせて脳に記録しておくことが大事かもね。子供に色んな思い出を作る
ひとつの手法になると実感した。
で、そんな貴重な経験をさせていただいたものだから、早速ホテルのお土産コーナーへ銀葉草を
探しに。生ものはなかったが小さい袋に入った乾物を発見。金額を見ると・・・
何?525円?た、高い。でも購入。翌日は佐渡汽船の御土産物屋で冷凍物を購入。こちらは630円。
高い海草なのねぇ・・・まぁ少々値は張るものの、「昔の思い出、プライスレス」だしね。
こちらは銀葉草の味噌汁
家に帰る途中母の家に寄り、お土産に冷凍の銀葉草を渡した。
「何?銀葉草かい?懐かしいねぇ~これいくらだったの?」
「630円」
「何?銀葉草にそんなにお金払ったの!?」
「へ?」
「こんなの海に行けばいくらでもあるのに」
(!!)
「私が小さいころは海で採ってきてよくオヤツ代わりに炙って食べたもんなんだよ」
「あと乾物があるらしいけどあれはよく洗って干してるからあんまり風味がないんだよ」
(げ!)
思い出プライスレスどころか、海草プライスレスだった。さすがに銀葉草に1000円以上
かけたことと乾物を買ったことは話せませんでした。(T▽T;)