ここに一冊の会報誌があります。
近代史研究 第33号
富山近代史研究会が毎年発刊
ここに興味深い記事が
「風の盆」と「おわら節」が映す、明治という時代
著者は10年くらい前には
東京で編集のお仕事をされて
八尾に引っ越されてきた
平野和子さん
著者のお計らいをいただき、
ここで簡単にご紹介!
①おわらは八尾だけではなかった
明治時代初期、八尾以外の近隣町村でも
流行歌として唄われていたおわら節
※一説によると、九州から伝わってきたとも…
八尾だけではなかったんですねぇ
②おわらの禁止令!
その後、富国強兵、殖産興業振興など
近代化を進める上で
「国益にならず」
として、おわらはもちろんのこと、
盆踊りや民謡、流行歌が全国的に禁止!
まさにおわら存続の危機
③それでも息づくおわら!
しかし、八尾ではそれぞれの家の中で
おわらをこよなく愛する愛好家が
ひっそりと唄い、踊り、奏で続けた。
泣けます
④おわらの開放!
その後、日清日露戦争に突入すると、
国民団結意識が昂揚するなかで
抑圧の解禁
これと同時にそれまで温められてきた
八尾のおわら
が完全開放
現在とは異なり、思い思いの服装で
優雅と言うよりは愉快に踊っていた。
へぇ~
後 記
毎年、何気なく見ていたおわら
こんな歴史があったとは知りませんでした。
時代時代にあったおわら
次世代にもおわらの歴史を受け継ぐ義務が
我々世代にはありますね。
今年も
おわら風の盆
は9月1日~3日
【関連サイト】
おわら風の盆
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