利賀では、一般に知られていない、万葉集の歌にも歌われている 文化的価値の高い、あしつきの 群生が見られる。越中の国に流され、赴任された大伴家持が都の風雅を偲んで、いろいろな歌を詠んでいるが、葦つきにちなんだものも数多くある。その葦つきの群生が見られるのは、現在利賀川の一部の地域だけであり、家持が滞在していた高岡市から例年利賀へ採取しにきておられる。往時は高岡で採れたものが自然環境の変化で今は利賀川でしか取れない財産である。一時は高岡であしつき羊羹などが製造されていた。利賀で有効活用が期待できる資源のひとつ。

あしつき