木を軸とした取り組み | にんにくの里 青森県田子町商工会

木を軸とした取り組み


にんにくの里 青森県田子町商工会


にんにくの里 青森県田子町商工会



講師:企業組合県木住 佐藤時彦 氏


青森スギの現況について
県内のスギ資源(立木)の総蓄積量4100万㎥
4100万㎥とは40坪の住宅82万棟分に相当
40坪の家を建てるために使う木材量は丸太で50㎥程度
樹木の成長量
樹木の成長量は年1%~3%

県内の4100万㎥あるスギの1年間の成長量は41万㎥(1%)
現在は、量的に毎年成長した分だけ伐採している形


田子町にどのくらいスギがあるか?
スギ立木の蓄積量は
国有林  456,000㎥
民有林1,148,000㎥

田子町にある森林資源のうち50%がスギ
田子町には約320万㎥の木材資源がある


スギの特性
スギは成長が早い
乾燥が難しい
小径木の芯持ちなのでさらに乾燥が難しい
柔らかい→だから床に使おう
暖かい→だから床に使おう
→肌触りがよく気もちいいはずだ

床にスギを使う 反対意見もあった
床は堅くて傷がつかないものがいいという視点とは逆の視点

3.9グリーンスタイル
地球温暖化防止 二酸化炭素削減6%
6%削減の内、森林が二酸化炭素を吸収する作用で3.8%分(3.9%)を削減

青森スギのいいところ
いろいろ調べたが青森のスギだから特に性能がいいということは残念ながらなかった。青森スギの材質どうこうではなく環境的な視点で、運輸エネルギーが少ないことが唯一、理論的に説明できるただ一つの優位点
・・・でも、このことを説明し、納得してもらうのは難しすぎる


健康志向・安全な材料  自然素材の家としてのアピール
木と和紙でつくる家
スギ床の心地よさ

『家づくりのプロセスを楽しめる家』を売る
田子スギもそれそのものではブランド化は?

他地域のスギとの品質的な違いはない
青森スギの家をつくるということはスギの無垢の家をつくること
無垢でつくるということはクレームをもらう家になる可能性が高い

木の説明はメリットだけではなく
デメリットも説明すること
木に関してはメリットもデメリットも正しい情報をしっかり説明をする

デメリット:木は反る、狂う、ねじれる、縮む
木の細工の多い家は値段が高くなる

メリット :スギはさわり心地がいいです

青森スギの家=スギ床の家

スギは床に使うべき材料ですとPR
でもスギ床が縮んでクレームについてはドキドキしながらの展開

セールストーク
柱は外材でもいいので床だけでもスギがいいですよ
競合対策
家づくりの視点を変える
間取りや値引き交渉から山に連れていく展開
逃したお客様もそれはいる

話題性づくり
自分の山の木で家をつくろう
木のエネルギー利用の提案
ペレットストーブの取り組み
楽しい家づくり・施主参加の家づくり
チェンソー体験

常に話題になるような取り組み(新規性)の展開
新しい家づくりの仕組みを提案しようとした

すき間ビジネス
青森スギで家をつくる
スギ無垢材で家をつくる
自然素材の家をつくる
施主参加の家をつくる