今回の紹介は、

サッチェプ(鮭の燻製)、鹿肉の燻製

海・森・湖と自然に恵まれた白老には、

アイヌ民族が独自の文化を持ち暮らしてきました。

その文化を保存し、今に伝えるのがアイヌ民族博物館。

サッチェプもそのひとつで、アイヌが保存食として食していたもので

乾いた魚を意味します。

もちろん、白老沖で獲れた秋鮭を寒風干にし、

チセ(家)に吊るし、囲炉裏の煙でじっくりと燻していきます。

この全工程には実に約7ヶ月かかります。

急がず慌てずゆっくりと。究極のスローフードとも言えるでしょう。

ほかでは味わえない希少な伝統食です。

また、私たちがあえて”鮭トバ””鮭の薫製”とは呼ばず、

”サッチェプ”と呼ぶ理由がここにあります。

鹿肉の燻製はサッチェプ同様、保存食として薫製にして食されていました。

今回の製品は、限りなくその時代のものに近づけた試作品です。

どちらも、この白老の地のアイヌ民族博物館でしか出来ない逸品です。

サッチェプ鹿1
写真の上がサッチェプ。下が鹿肉の薫製。