こんにちは 「ようよう坂町」
今日は春一番が吹いたとのこと。そういえば、風は強かった
ですが、ここ2〜3日の冷たい風でなく、暖かさを感じました。
坂町は現在でもカキなどの漁業の盛んな町でもあります。
さて、宝海寺では毎年2月に「追弔法要」が営われます。
今日まで3日間営まれました。
この1年間に亡くなられた方を偲んでの法要ですが、その
方々の名前の前に「魚族追弔」ということばがあります。
これって何なのでしょうか。
もともとこの追弔法要は「イワシの法事」といわれていま
した。明治から戦前にかけて、イワシを求めて韓国まで
行き、漁をしていました。7月から11月までの漁で、その
後は横浜に帰り、また春先渡航するまで、その準備をす
る状態でした。その関係でイワシを追弔する「イワシの法
事」は2月に行われていました。今ではイワシ網漁は行わ
れていませんが、カキ業者や漁師の方はいますので、魚
全般の追弔なのでしょうか。
お寺の前に広がる海では昔よくイワシがわき、イワシ網
漁を行っていました。
イワシ網漁は途絶えてしまいましたが、「イワシの法事」は
まだ「魚族追弔」として続いており、横浜地区の人々の歴史
を大切にしたり、海に面した地域から「魚」を大切にする心
が保たれているようです、そんな心意気を感じる「魚族追弔」
法要です。