こんにちは 「ようよう坂町」
今日は13日といえば何の日でしょうか。 喫茶店の日でもあります。
44年前の今日は、私の人生にとって大きなスタートの年でした。
今の私や家族があるのは、正にそのスタートのおかげなのです。
「かわいい子には旅を?」と、青春真っ只中の25才の時、何んと
会社を半年休職し、学生時代からの夢であった海外自転車旅行
(オーストラリア・ニュージーランド)に一人で旅立ったその日なの
です。
今は円安になったと...いっても、米ドルが110円、豪ドルが85円
ぐらいですが、その当時はアメリカドルが308円、豪ドルが400円
の時代でしたから、超円安の時代で日本にとってはまだ肩身の
狭い海外旅行でしたし、給料が5万円の時、70万の自己資金と
50万円の借入金と計120万円をかけた青春時代の一大行事で
した。不安な気持ちを持ちながら、広島港を大阪までフェリー(今は
ありません)で旅立ったのが今日13日でした。広島港には大勢の
仲間が横断幕を持って見送りにかけつけてくれました。
持ち物は輪行袋に折りたたんだ自転車と唐草模様の大風呂敷に
包んだ荷物でした。
オーストラリアとニュージーランドの新聞に載りました。
6カ月もたつとひげボウボウ。でも日本に帰る時はさすがそのまま
ではいかず、美容院で髪を切ってもらい、さっぱりしました。
約6ヶ月余りの海外自転車一人旅は今となっては考えられない
ようなことですが、若気の至りでしょうか。でもそれが縁となり、今
の妻と結婚ができたし、4人の子どもや8人の孫に恵まれた家族
の今日があるのは、正にこの旅立ちがあったからこそで、感謝
ですね。そして友人との絆、ふるさとのよさを再発見したことにより、
その後その会社を辞め、地元での開業、商工会とのご縁ができ、
ついには商工会で仕事をさせていただくことになりました。
若い時にオーストラリア旅行をし、そのまま住みつく日本人の方
も多い中、私にもその可能性はありましたが、選択したのはより
地元密着の生活でした。そのどちらが幸せなのかはわかりません
が、44年前の今日スタートした旅は、結果的には私の人生を大きく
左右したようですし、今が幸せなのでいい経験、そしていい決断
だったのかもしれません。