おはようございます。「ようよう坂町」
今日は“2015ひろしまフラワーフェスティバル”の花の総合パレードの日です。横浜地区の「ひき船」は5年ぶりの参加です。今回は坂町制施行65周年記
念のお祝いをし、わが横浜地区から伝統のある「ひき船」の参加です。朝6
時30分から曳船の飾付けで準備が始まりました。
シートを外しいよいよ飾付けです。飾付けは小船頭以上の実行委員や戸
主会の役員など30名が行いました。
曳船の船体の内部です。太鼓をたたく人が一人乗ります。狭いのと担ぎや
すいようにと小柄で体重の軽い人が適任です。飾付けもかなり進んできま
した。船ですので、海の上を進んでいきますので、ブルーの飾りは波を表し
ています。飾り付けもいよいよ大詰めです。
船尾には武内宿禰の刺繍のある飾りがあります。武内宿禰は、古事記では
「建内宿禰(たけしうちのすくね)」、日本書紀では「武内宿禰(たけのうちのす
くね)」と記されています。
伝説では、実に360歳という長寿を誇る怪物的な存在です。それにちなん
で延命長寿の神さまとして知られています。また不思議な霊能力を発揮す
る武運長久、厄除けの神さまでもあります。
「古事記」には、大和朝廷初期に大臣として活躍したという伝説的な人物
で、景行・成務・仲哀・応神・仁徳の5代の天皇に244年間も使えたと記され
ており、大変長寿なお人であります。したがって以前は聖徳太子よりも人気
があって、明治から昭和の戦前まで何度か紙幣の図柄に使用されているほ
どでした。
曳船は、1749年建造(今の船は平成5年建造)で、元は「率船」ともいわれ、
軍船で船団を率いるイメージのようでした。その関係で刀や弓矢、鉄砲など
の武器の飾りが随所にあります。
平和の時代なので、軍船イメージを和らげるため、曳船となったのでしょ
うか。戦後のことです。飾付けが完了した曳船です。1時間半近くかかりま
した。
飾り付けが終わったら、準備のご苦労さんととフラワーへ向けての決起の
ための乾杯ですが、終わった途端、雨がポツリと。出船式まで時間がある
ので、シートをかぶせました。
いったん自宅に帰り、再び11時に集合、11時15分から出船式を行い、
11時45分にトラック2台に大小曳船を積み込み、参加者はバス5台に乗
車し、フラワー会場へと向かいます。
パレード開始は午後1時25分です。約35分余りをかけて約1200mの平
和大通りをパレードします。ひき船の前には坂町音頭が午後1時22分に
スタートします。5年ぶりの「曳船」参加で、坂町制65周年を祝うとともに、
坂町の若者や子どもたちの意気込みと大小のひき船の勇壮な姿を披露し、
多くの方々に感動していただきたいと思っています。皆さんぜひパレードの
観賞においでください。何とか雨、持ちこたえてほしいですね。