こんばんは 「ようよう坂町」
今日は3連休の中日、本来ならわが町では午前中消防団の出初式、午
後からは成人式の予定ですが、今年は都合で成人式が昨日、出初式は
19日(日)に変更となったため、地区行事を変更しました。
例年なら第2日曜日に、とんど用のもちつきをし、全世帯に無料配布して
いますが、今年は1週間早め、先週行いました。
そして、今日、わが地区では、「第36回とんど祭」をわが家の隣の尾鷹公
園で開催しました。
とんどまつりは、以前は小正月・成人式の前日の1月14日の夜か1月15日
の朝、刈り取り跡の残る田などに長い竹を三~四本組んで立て、そこにそ
の年飾った門松や書初めで書いた物を持ち寄って焼き、その火で焼いた
もつを食べると、その年の病を除くといわれ、また書き初めを焼いた時に
炎が高く上がると字が上達するといわれています。
寒い朝でしたが、午前8時準備です。 会場である公園のすぐそばの竹や
ぶ(わが家の本家)で、竹を切り出します。
すぐそばですので便利です。運んできた竹の枝を落としていきます。
公園が狭く、民家も近いのであまり大きな「とんど」はできません。サイズを
測りながら、下地の竹を切っていきます。組立の下地の竹が出来上がって
いきます。
本来なら、とんどの下部分のはかまには、わらをかぶせるのですが、地区
内には田んぼもなく、町外から調達しています。子どもたちにも手伝ってもら
い、はかまづくりです。
子供会が全世帯から集めたしめ縄が集まってきます。とんどでもえたしめ縄
などの灰は、わが家の畑にもち込むので、針金とか銀紙などを取り除いても
らっています。面倒でも仕方ありません。
あまり広くない公園なので「とんど」もあまり大きくありません。まず竹を組み
たてることから始まります。
上部には昨年末子ども会で作った「とんど袋」や習字などが飾られていきます。
昼前には組み立てが完成していました。準備ご苦労さんということで、缶ビ
ールや竹酒で一杯していました。その後、一旦解散し、午後2時開会です。
まず住民福祉協議会長挨拶で始まりました。
その後、いよいよ点火です。点火役は辰年生まれの年男・年女の方々(12
才~84才)です。会長から火を分けてもらいます。
火が燃えやすいようにまずわらの下に火をつけていきます。燃え始めました。
徐々に火の手が上がってきます。
今年はほとんど無風のため、炎と煙が高く舞い上がっています。今年の家内
安全と無病息災をみんなで祈ります。例年に比べ多くの皆さんの参加があり
ました。
火勢が衰えてくると、今年の干支の方へ倒していきます。今年は南南東とい
うことですが、場所が狭いので毎年同じ方向に倒しています。「とんど」の中
身は竹、笹やしめ飾りだけですので、燃えるのも早いですね。特に竹が多く、
動画で勢いよくパンパンという竹の音が紹介できればいいのですが…。残念。
火が鎮まってくると、もち焼きです。先週もちつきをし、全世帯に無料配布し
たもちを持って来られる人も多いようです。思い思いの網などを使っての焼
き方に工夫があり、面白いものです。 下火になったとはいえ、熱い中での
もち焼きは大変です。
焼いた餅は、女性会が準備したぜんざいで食べます。中には、そこで食べず
家に持って帰るからと、ちゃっかりタッパーや鍋を持ってくる人もいます。
この地区のもう一つの楽しみは、焼きカキです。無料で食べ放題です。
木で焼くので、火勢が強く、カキ当番も大変ですが、日頃家庭では味わえな
い豪快な焼きカキです。これをビールと竹酒を飲みながら、これでもかと食
べることができ、他地区では味わえない、なんとも贅沢な「とんどまつり」です。
鎮火するのを見守るのは消防団の皆さんです。水をかけて消せば早いので
すが、灰をわが家の畑に持って行くので、できるだけ燃え切り灰になるのを
待ちます。右がわが家の畑に運ばれたとんどの灰です。
午後4時には後片付けも終わり、無事終了しました、いつもなら、第3日曜
日に開催し、「さかサンデーマーケット」と掛け持ちのため、ゆっくりとするこ
こができませんでしたが、今年はゆっくりと飲んだり食べたりすることができ
るとともに、皆さんと賑やかに交流ができました。これで地区の正月行事も
無事終了です。