こんばんは 「ようよう坂町」
今日は晴れで明日から雨が降るということで、庭木の散髪を１日してい
ましたが、夕方夕日を久しぶりに観にいきました。横浜小学校沖から観た
ものです。左が峠島、右は夕日が沈んでいる似島ですが、右にちょこっと
出ているのが宮島です。後５日で新年、元旦の朝、初日の出を皆さん拝ま
れますが、案外大晦日の夕日を拝み、１年間の感謝をするということは余
り聞きませんね。私は最後の夕日を拝みにベイサイドビーチに行き、１年間
の感謝をしています。
夕日を観賞しふと振り返ると東の空には満月が早出ていました。近くの
恵比須神社には初詣しますが、早くもその準備として門松が立てられて
いました。
さて、わが町は小さい町ですが、人口増加率県下一、広島県唯一のフル
マラソンの「広島ベイマラソン大会」、西日本最大級の人工海浜のベイサ
イドビーチ等自慢のものがあります。そしてもう一つは中・四国・九州で
唯一の施設もあります。柱上変圧器リサイクルセンターという施設です。
ご存知ですか。
リサイクルセンターは、わが家の数百メートル先の中電陸上競技場の隣
にあります。センターの隣が陸上競技場です。
ちょうど「世界の石ロード」に沿ってあります。この施設は柱上変圧器(電
柱の上にあるトランス)のうち、古いタイプには微量のPCBが混入されてい
る恐れがあるので、法律でその処理を１０年間で行うというものです。PCB
はカネミ油症事件で有名になり、拒否反応を示す人が多く、平成１５年夏
に計画が持ち 上がった時、近隣地区であるわが地区では、不安を感じ激
しい反対運動がありましたが、粘り強く交渉をした結果、やっと１９年夏に
操業開始し、現在６年を経過しています。 中四国九州地方では初めての
施設で、多額な投資(建物設備で約１００億円)で、１０年間（平成２７年度
まで）に中国地方にある約８４万台のトランスを処理し、再利用しようとす
る地味で、迷惑施設ではありますが、絶対必要な施設でなので、反対が
あったにもかかわらず我が地区が受け入れた訳です。
規模の大きい施設で、高齢者（平均年齢５６才）を中心に１４５人（内坂町
２８人）の多くの雇用を生み、地域貢献もあります。
トランスといえば、どこにでもある身近なものですが、あまり関心がありませ
んね。ふと頭上を見上げてみてください。最近都会では電柱の地下埋で電
柱がなくなっているところもありますが、依然として電柱のある風景はどこに
でもあるお馴染みの風景です。そしてそこには必ずトランスがあります。
そして、わが家の前には中国電力資材センターがあり、中国地方のトランス
が搬出入されています。
操業開始後は、地区住民（横浜二部地区住民福祉協議会）と中電、そして専
門家として広島大学の先生とで安全性確認委員会を設置、役場環境防災課
と漁協がオブザーバーで出席しています。
委員会では操業後の環境汚染問題を監視しています。今では年２回開催さ
れており、今月１５回目が開催されました。リサイクルセンターのことは下記
のホームページで見ることができます。 http://www.energia.co.jp/energy/energia/pcb/pcb-5-1.html#1
１８日(火)午後５時からセンターの３階会議室で行われました。
まず、処理実績の報告がありました。今年１１月末現在の処理状況は計画
約８４万台に対し、実績は約５８万台余り(６９％)で、順調に推移しており、
２７年度中には処理が完了しそうです。
来年度からは大型変圧器の解体処理を開始するとの説明があり、年間で
約７千台を処理するとのことです。
次に１１月に行われた環境調査(PCB、ダイオキシン、騒音、臭気、水質汚染
など)の結果報告があり、数値が全て基準以内でしたので、安心しました。
ＰＣＢやダイオキシンは、上の赤い線が管理目標値で、下の点が測定値で
すが、ほとんどゼロに近い数値です。しかし、今後とも慎重な監視をしていか
ねばなりません。
臭気や水質汚染、騒音なども管理目標値以下です。
次いで操業を停止し６ヶ月点検を平成２５年１月６日～２４日までの間行い、
機器点検、修理などを行うという説明です。
迷惑施設だから、ひっそりと目立たないようにするのもいいのですが、必要な
施設なので、ぜひどういった施設なのかの見学会をし公開したり、ウオーキン
グ道沿いなので、説明板を設置したりする必要もあるのではないでしょうか。
多くの雇用を生み出している施設も１０年間で処理完了しなければならず
もう６年を経過しており、後４年での処理となります。
ただ、中国電力ではＰＣＢ処理が順調に進んでいますが、全国的には進んで
おらず、この夏、環境省ではＰＣＢ無公害化処理期限を１０年間延長との方針
を出しています。政権が代わりどうなるのでしょうか。
中国電力としても、管内の処理が１０年間で完了した後、この巨大な施設が
どうなるのか、そして雇用問題がどうなのるか。まだ未定ですので、今後は環
境問題だけでなく、そういった問題にも取り組んでいく必要もあるでしょう。
地元委員としては、そういったことへも関心を持たねばなりません。