こんばんは 「ようよう坂町」
今日は4月上旬の暖かさということでコートもいらない
ような暖かい日でした。2月23日はフジサンということ
で、「富士山の日」ということをご存知ですか。
山梨県河口湖町が2001年12月に「富士山の日の宣言
をして、静岡県も2009年に県条例で制定しています。
私の名前は富士山に由来していますが、初めて富士山
を見たのが、小学校へ入る前の春、横浜港に船で帰っ
てくるアメリカのおばさんを両親と迎えに行く時の夜行
列車(呉線から東京への急行安芸)で朝方見たのが初
めてでした。
そして初めて富士山に登ったのが大学2年生の時で、
青春時代には横浜青年学級の皆さんと2回登りました。
今の妻とも登っています。ここが日本最高峰の剣が峰
その後、富士吉田から高低差3,000m、距離21㎞
を走り、頂上がゴールの日本一過酷なマラソン「富士
登山マラソン」 に2回出場、完走しました。
そして、2008年8月に商工会ジョギング倶楽部の皆
さんと6回目を登りました。
久しぶりの五合目は随分変わっていました。外国人も
多くいました。
吉田口からの頂上です。といっても剣が峰ではありま
富士山はよく、登るものでなく、見るものだといわれます。
見ると非常に美しい姿で、日本を象徴する富士山です。
広島空港から羽田空港へ行く時、必ず見ることにしてい
が、昨年の還暦記念で初めて富士山に登られた俳優の
音無美紀子さんの記念講演がありました。
音無さんは、21才でデビュー、26才で俳優の村井国夫
さんと結婚され、おしどり夫婦として有名です。
しかし、38才で乳がんを手術され、その後うつ病になら
れ、一時は死を覚悟されましたが、2人の子どもや夫に
励まされ、それを克服、女優業に復帰。昨年創作劇「善
人なおもて往生をとぐ~親鸞 わが心のアジャセ~」で
記念講演のあったのは、今日午後1時から広島市の
アステールプラザでの「親鸞聖人750回大遠忌安芸北
組お待ち受けの集い」でした。「遇」という字は、後で紹
介しますが、俳優の川崎麻世さんが左手で書かれた字
です。なぜ左なのか、利き手の右手で書くと、上手に書
こうとするが、左手は使ってない赤ちゃんのような手で、
上手に書こうなどの欲なく、自然体に書けるからという
会場にはわが宝海寺からの60名をはじめ、安芸北組
23寺から約1,200名の有縁の方々が参加されました。
「集い」は、西本願寺御影堂の平成大修復と昨春に広
島で公開された創作劇「善人なおもて往生をとぐ~親鸞
わが心のアジャセ~」の映像で始まりました。約2500年
前のインドの王家の悲劇を通して、愛ときずなを取り戻し
ていく家族の姿を舞台化したものです。
主人公と親鸞役を演じた川崎麻世さんが「これからどう
なるかわからないことばかりの、不安と悩みばかりの日々
だ。だが、1日1日しっかり、ひたむきに生きていくことこそ
…私たちにできる唯一の勤めではないだろうか。一筋に
御仏の慈悲にすがって、1日、1日、この命をつなげて行
くために一生懸命、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」と
語られました。親鸞聖人を演じる川崎麻世さんです。
続いて、雅楽やシンセサイザーの演奏をバックに、安芸北
組若手僧侶による、宗祖讃仰作法の法要がありました。
次いで、俳優の音無美紀子さんの記念講演「乳がん・うつ
病をのり越えて」と題して、自身の病を克服した苦しい過程
などのお話があり、会場内は涙を誘われるとともに、熱心
に聞き入っていました。
続いてシンポジウム「遇(であい)~闇を照らす真実(ひかり)
の中で~」では、浄土真宗本願寺派僧侶の池田顕雄さんが
進行役を務められ、パネリストとして龍谷大学教授の鍋島
直樹さん、音無さん、川崎さんが、広島の印象や「善人なお
もて往生をとぐ~親鸞わが心のアジャセ~」の物語や、演じ
られた役と人生体験を交えながら、熱いトークをされました。
鍋島先生は、「あう」にはいろいろな字があります。「会う」
「合う」「遭う」「逢う」そして「遇う」です。「遇う」は「値遇」で
あり、縁あってめぐりあうこと。特に、仏縁あるものにめぐ
りあうことですと説明されました。
最後は安芸北組の有志200名によるコーラスによる
仏教讃歌で締めくくりとなりました。
わが宝海寺からも坊守さんや若婦の方5名が参加、
連日の練習やリハーサルの成果を披露しました。
わが妻もいます。
他寺の参加の方の中には、商工会員の方もいらっしゃ
り、久しぶりの「遇」がありました。
川崎さんは偶然のような「遇」ではありますが、それはや
はり必然なのです。「遇」を大切にしたいですね。
そして、音無さんの死を覚悟した乳がんやうつ病の克服に
は、暖かい家庭の支えがあったから、そして常に前向きに
取り組んだことなどのお話を聞き、今日は本当にいい「遇」
であり、いい「ご縁」をいただいたと感謝しています。
ありがとうございます。安芸北組お待ち受けの集い実行
委員会の皆さん、そして参加の皆さん。
いよいよ4月から来年の1月まで「親鸞聖人750回大遠
忌法要」が京都の西本願寺で始まります。