こんばんは 「ようよう坂町」
今日は11月11日(日)とイチ並びの日です。11月11日
11時11分11秒のまさにイチ並びの時は、商工会坂支所
にいました。11月11日は「世界平和記念日」でもありま
す。1918年第1次世界大戦が終結した日。また電池の
日でもあります。乾電池の+-を見立てて、1987年制定
されました。また、11対11ということで、サッカーの日で
もあるとのことです。11月11日は一並びのいい月いい
日でもあります。そんな中、連日の寒さでわが家の隣の
向こうの家がわが家で、見事な紅葉です。
イチ並びのいい日、夜7時から坂町町民センターで、
坂町ブランド委員会が開催されました。今回のテーマ
は先月行われた「第1回広島てっぱんグランプリ」の
結果報告と反省会です。てっぱんグランプリの事務局
の方にも来ていただき、生の声を聞いていただきました。
そしてもう一つはこれまた先月行った兵庫県福崎町の
「もちむぎの館」視察報告と今後の特産品開発について
協議しました。
10月30日(土)・31日(日)に広島市中央公園で開催
された「てっぱんグランプリ」には、県下8市町が参加し
お好み焼きのグランプリを競いあいましたが、唯一“町”
から参加した坂町の“ようよう焼き”はおしくも3位までに
入賞できませんでした。
ピタパンに具材を詰め、ウオーキングをしながら手軽に
坂町のコーナーは入口から反対の端にあり、各市の行
列ができる中、通路がふさがれ、お客さんの流れが遮
断され、苦戦をしましたが、必死の大声での呼び込みを
行いました。時々行列もできました。
最後尾に何分待ちというプラカードで示していますが、そ
の案内の仕方や通路の狭いことなどにより、客の流れ
がスムーズにいかなかった点など多くの反省点も出ました。
しかし、2日間にわたるお好み焼きの本場である広島で
全国初めての「てっぱんグランプリ」が開催され、会場内
で使われたチケット枚数は36,992枚、投票券枚数は
6,373枚と大盛況に終了しました。
坂町としては2日間で延べ36名の方に、昼飯抜き、休
憩なしで朝早くから夕方まで一生懸命頑張っていただき
ました。お陰さまで1日目2,056食、2日目は雨にもか
かわらず2,234食と、当初予定の4,000食をオーバ
ーする4,300食を販売することができました。一番端と
いうハンディのある立地ではありましたが、大いに健闘し
たのではないでしょうか。
事務局の方が来年も開催し、将来的には全国規模の
グランプリにして行きたいが、来年も出展しますか?と
の問いに委員全員が賛成し、来年へ向けての闘志を
燃やしていました。
続いて、全国ブロガー交流会のご縁をいただいた兵庫県
福崎町商工会さんへ先月14日に視察研修に行きましたが、
その報告をしました。
福崎町商工会さんでは、平成20年全国展開プロジェクト事
業に取り組み「もちむぎぱすた」の定義付け(福崎町産のもち
むぎを15%以上使用し成形したもの)を行い、もちむぎめ
んやお菓子などの幅広い特産品を開発、販売されています。
お米に「もち米」があるように、麦にも「もち麦」があります。
「もち麦」は大麦の一種で、通常、麺に使用されている「小
麦」に比べてコレステロールを下げる働きのある「βグル
カン」と呼ばれる食物繊維を多く含んでおり、健康食品と
して注目を集めています。福崎町では特産品として最初
に商品化したのが「もちむぎ麺(半生めん)」です。“そば
にあらず、うどんにあらず、麺の中の逸品”というおもしろい
キャッチフレーズです。
商工会だけではなく、農家とのいわゆる「農商工連携」の
はしり、そして町ぐるみの取り組みで年間約40トンのもち
麦を生産、そしてそれを使用しての特産品を製造販売して
いるとのことです。視察した委員全員は感銘を受けました。
もち麦といえば、わが町では「ムラサキ麦」と呼んでいま
す。坂町では「ムラサキ麦」を特産品の材料として栽培し
ています。本当に紫色の穂をしたムラサキ麦です。
坂町は広島市や呉市の近郊で「広島カキ」以外の特産
品はありませんでした。そんな中、平成6年商工会がそ
の当時大きな補助金(400万円)であった生涯学習推進
事業で特産品をつくる会を結成し、翌年から町の補助
を受け、坂町特産品研究会を立ち上げました。その会
の取り組みで、やっとようよう饅頭、芸州坂うどんが誕
生しました。「芸州坂うどん」は、坂町産の「ムラサキ麦」
(一般的には「もち麦」と呼ばれています)を主な原料と
して用いたうどんです。
一見するとそばのように見えますが、モチモチ感があり
とても美味しく、食物繊維が豊富なうどんです。
かけ麺、つけ麺のどちらでも美味しく召し上がれます。
2食だし付きで1袋400円で「ひろしま夢ぷらざ」などで
また「ようよう饅頭」も開発しています。芋アンをビタ
ミンB1・B2やミネラルが豊富な黒砂糖と食物繊維の
豊富な坂町産のムラサキ麦を主な原料とした皮で
包んだ甘さ控えめの蒸し饅頭です。お土産、お茶受
けに最適です。
現在、坂町ではもちむぎ、ムラサキむぎを使った特産品
は「芸州坂うどん」と「ようよう饅頭」しかなく、ここ10年間
開発が途絶えていましたので、今回の福崎町さんの視察
で、多くの特産品を見せていただき、感銘を受けたので、
それを参考にし、もちむぎ、ムラサキ麦を利用しての特産
品開発を「坂町ブランド開発委員会」で取り組んでいこう
ということになりました。もちろん、この取り組みは委員会
だけでなく、町の「特産品開発研究会」、そしてこの6月に
は町内に開店したケーキ店「レクール」さんや町内飲食店
さんなどとの共同研究をも行い、福崎町さんのように“町ぐ
るみ”での取り組みにして行かなければなりません。
来年度参加への決意表明と福崎町商工会視察による
新たな「もちむぎ特産品」開発へのスタートの日となりまし
た。イチ並びの今日にふさわしい将来にとって「いい日」と
なりそうです。