こんばんは 「ようよう坂町」
今日は、「商工会法施行50周年記念商工会広島県
大会」が午後1時から広島国際会議場で、県下商工
会員2万5千人を代表し、1千名が結集のもと、盛大
に開催されました。
あなたに、とことん。『元気な経営、笑顔のまちへ、商
工会は全力で進みます。』が大会のスローガンです。
県連副会長(北広島町商工会長)さんによる開会宣
言です
次いで国歌斉唱です。
第一部の記念式典は、まず大会会長である県連会長
(広島安芸商工会長)さんのご挨拶です。
「商工会は昭和35年の商工会法制定以来、50年に
わたって、一貫して地域中小企業の振興発展並びに
地域活性化に取り組んできた。今後は、商工会が地
域のリーダーとして会員事業者や住民を先導し、地域
への誇りと活力を取り戻すため、原点回帰し、『巡回
訪問』を商工会の使命と位置づけ、また、地域再生の
担い手として『コミュニティ維持活動』を積極的に展開
するため、『あなたに、とことん』のキャッチフレーズの
もと会員並びに役職員が一丸となって、地域が元気で、
みんなが笑顔になるよう行動する。この大会を契機と
し、県内2万5千会員の総力と英知を集結し、地域の
総合力向上のため、地域のリーダーとして、新たな
次いで県女性部連合会長さんによる決意表明です。
1.中小・小規模企業施策の窓口としての機能を果
たします。
1.生活の場としての地方の活力の再生を図ります。
1.巡回訪問の強化等による会員満足度の向上を
目指します。
1.商工会は次なる50年に向けて更なる飛躍を目
指します。
以上などの決意表明文の朗読の後、会場1千名の
絶大なる拍手のもと、採択されました。
長さん(代理)、広島県知事さん、広島県議会議長さん
のご挨拶です。写真は県知事さんです。
次は来賓の紹介です。広島県町村会長の坂町長さん
続いて、記念表彰として永年経営改善普及事業に貢
献のあった優良商工会、役員功労者、優良常勤役職
員の表彰がありました。まず中国経済産業局長表彰
です。1商工会、役員功労2名、優良役職員5名の方
が表彰されました。
次いで広島県知事表彰です。1商工会、役員功労4名
優良役職員6名の方が表彰されました。
続いて全国連会長表彰、県連会長表彰がありました。
第1部のしめとして、全員による万歳三唱です。
しばしの休憩の後は第二部は主張発表です。
県青年部主張発表大会で最優秀広島東商工会青年
部の小西さんです。発表テーマは「青年部活動と地
域振興・まちづくり」で、園芸福祉で子育て支援です。
もっと地域とかかわりたいということで、園芸福祉を通
じて、子育て支援事業を展開。6歳までの子どもと保
護者を対象に「キッズヒーリングガーデン」を設置、
野菜や花づくりを通じて、人と人とのつながり、まちづ
くりを行っているとの発表をされました。
熱心に聞き入る皆さんです。
次いで県女性部主張大会最優秀の三次広域商工
会の山村さんです。発表テーマは「女性部活動と
地域振興・まちづくり」で、小さなカーターピーナッツ
に思いをこめてです。カーボーイハットと衣装での
登場です。なかなかのパフォーマンスです。三次
広域商工会は何と13の商工会が合併しました。
その中で女性部が特産品開発に取り組みました。
旧甲奴町か選んだのは、地元のお寺の梵鐘でご
縁のありアメリカアトランタのカーター元大統領ゆ
かりの「カーターピーナッツ」ですと、小さなピーナ
5年前から取り組み、その当時では珍しい農商工
連携のもと、「黒糖入りカーターピーナッツカリント
ウ」を生み出し、ロングラン商品に育っています。
現在ではこの成功体験をもとに、米粉プロジェクト
に参画し、協働のまちづくりを行っていますと発
表されました。
早速帰りに「ひろしま夢ぷらざ」で買って帰りました。
昨日誕生日を迎えた5才の孫はおいしいおいしい
といって食べていました。
11月21日(日)にはカーターピーナッツ収穫祭が
開催されます。ちなみに女性部代表の山村さんは
県大会だけでなく、中四国大会でも最優秀で、11
月に行われる全国大会に出場されます。日本一を
目指して頑張ってください。
そして第三部は記念講演です。ご講師は岡野工業
株式会社の代表社員の岡野雅行先生です。テーマ
は「小さな会社の大きな挑戦」です。「誰にもできな
い仕事をする」をモットーにこれまでつくった金型は
家電、パソコン機器、医療機器など多岐にわたり、
日本だけでなく、世界中との取引をされていらっし
今話しているマイクの先っちょの網を最初につくっ
たのは私ですとの話で始まりました。東京の下町、
大田区は精密機械の町工場、墨田区は金属加工
父が金型工場を経営していたので、国民学校を
卒業後手伝いました。向島には遊郭があり、毎
日午前3時まで遊んでいました。この経験が生き
て、20歳頃父の工場の空き時間の午後6時から
夜中の2~3時まで借り、10年間続け、プラント
その当時金型をつくり、それをプレス機で加工し、
ライター、化粧品、シャープペンなどの金属製品
を製造、墨田区の町工場はものすごく発展して
いました。
その当時開発した「鈴」です。1枚の板から作っ
ています。金型を作り、製造は他の工場で行っ
ていますが、未だに模造するところは出ていない
とのことです。それほど難しいとのことです。
これにメッキすれば製品になりますが、これは
貴重な鈴なので、今日のために、町工場に行き、
1千個余りをもらってきたので、記念に持って帰っ
てください。ということでもらって帰りました。これ
今注目されている「刺しても痛くない注射針」は穴
の直径が60ミクロンという超細いもの。自分でも
見えにくいので、会場の人には見えないはずといっ
て見せて?いただきました。この針は娘婿が開発
したもので、板を丸めて作ったものです。特許は大
手医療メーカーです。発明者はわが社となっていま
す。なぜわが社で特許を取らないかというと、世界
中に特許を取るためには、1億円ぐらいかかり、ま
た模造品が出た時は、わが社ではすばやい対応で
きないので、対応できる世界規模の企業に特許権
は譲っているとのことです。
携帯電話の金型も随分前に作ったものです。
ハイブリッドカーの電池のケースも開発しましたが、
地球温暖化問題などで車がよく売れているので、
注目されるようになりました。
携帯電話の小型化に貢献したリチウムイオン電池
のケースも大手(その当時衣料メーカー)と30年前
に開発したもので、特許は大手が持っています。
従業員5名の会社で、今期の法人税額は何と1億7
千万円とのことで驚きです。会社は5時で終わり残
業なし。土日は休みで下請には出さないが会社の
モットーです。
父の遺言は
①国を信用するな
②銀行を信用するな
③保険に入るな
④保証人になるな
⑤会社をでっかくするな
ということで、会社は小さいままです。世界で最初の
ことをすれば、今の会社は余り研究心がないので、
仕事はいくらでもある。価格の競争はしない。営業
もしない。特許庁で調べて、仕事が入ってくるとのこ
とです。
会社は小さくてスリムがいい、大きく太るのは簡単だ
が、身体と同じように痩せるのは大変なはず。
だから中小企業の方、頑張ってくださいと結ばれま
した。
商工会法50周年、中小企業には厳しい社会環境、
経済環境ですが、元気のある講演でした。
今までの50年を検証しつつ、今後の50年へ向けて
の取り組みが始まります。
今日の大会を契機に、それこそ商工会員と役職員
が一丸となって、結束し、「元気な経営、笑顔のまち
へ」となるよう、突き進んでいきましょう。