こんばんは 「ようよう坂町」
今日土曜日は久しぶりに予定のないのんびりした
日でした。午後から孫守で、府中町のイオンモール
ソレイユへ行きました。孫の目的は「リラックマ」とい
うキャラクターショーへ行くことでした。
最近は広島呉道路が無料となり、広島高速道路と
直結したこともあり、大洲インターまで行くと、わずか
10分でソレイユに到着です。
「リラックマ」と記念撮影をし、大喜びです。
うれしさのあまり“ハグ”をする孫です。
さて、ソレイユは1998年に閉鎖となったキリンビール
広島工場の跡地に2004年に開店しました。工場の
一部は、キリンビアパーク広島としてリニューアルオー
プンしました。
飲食店などで使われる、樽詰めビールを醸造している
キリン広島ブルワリーと、醸造したビールを実際に飲む
事が出来るキリンプラザ広島で構成されています。
キリンビール広島工場は1938年に開業しました。
当時九州進出を計画していましたが、広島市と呉市の
軍都に近く、太田川の良水があるということで、当時広
島市に隣接し、広島市へ編入される予定の府中村(現
府中町)に、横浜、神戸、仙台に次ぐ全国4番目の工場
でした。その当時は東洋一の規模を誇っていました。
ちなみに、九州への進出は1966年朝倉市(旧天木市)
と随分後になってからです。
ブルワリーでは年間2000キロリットルの生樽ビールを
製造しています。“野球はカープ。ビールはキリン”という
ラジオ放送で育った私としては、地元で飲むビールといえ
ば、当然キリンというのが常識でしたから、大人になって
飲むビールはキリンです。アサヒビールが優勢となった
今でもかたくなに、自宅ではキリンビールを飲み続けてい
ます。年間飲む量は大びん(633ml)にして約1千本でし
ょうか。でもこのビールは広島ではもうつくられていません。
細々と製造していたキリンビールで、生ビールは市内の
居酒屋などで飲むことができましたが、先日衝撃的な
ニュースが新聞に出ていました。キリンビールが広島から
完全撤退との報道です。この8月末でブルワリーを含めた
キリンビアパーク閉鎖となります。跡地はソレイユに貸し、
店舗となるそうです。
昨年末には、職員協議会の指導員・事務局長研修の後
の交流会が、このキリンビアパークのキリンプラザキッチ
ン1938でありました。これがこの場所での最後となって
最近は安芸地区だけで研修などを行うことが多く、呉広
域とは久しぶりなので、以前の呉広域のジョンさんなど
ここではキリン広島ブルワリー直送の樽詰め生ビールを
満喫できます。また特にここでしか飲めない明治時代の
キリンラガーも楽しむことができます。苦みがきいた重厚
な味わいです。
左が復刻ラガー明治、右が澄み切ったうまさの一番搾りの
8月末をもって70年余りも続いた(実際には1998年
工場閉鎖)広島でのキリンビール文化?に幕が降りる
ことになります。キリンビール党の私にとっては、非常に
残念です。“カープとキリンビール”時代の私にとっては、
旧広島市民球場の解体とキリンビールの完全撤退は
正に青天のへきれきです。広島からまた名物が消えて
行くのが、さびしいですね。古き良き時代の広島らしさ
が段々と消えていっています。
そんな思いをしながら、孫と楽しんだソレイユを後に
しました。